風義ブログBLOG

カテゴリー:山義標準仕様

2008.04.18
山義標準仕様

やさしい光

やさしい光を室内に届ける障子
‘明かり障子’と呼んでいた昔。
当時は部屋を仕切る’ふすま’や’ついたて’などを障子と呼んでいました。
表具イメ.jpg
障子は夏の日射を遮断、冬の冷輻射も低減。
木製障子は金属の2重サッシよりも有利に働きます。
また、障子紙の特性である多孔質によって空気の換気、
吸湿性があり湿度の多い会津には最適の建具。
(年に1回くらいは張替えが。これが大切(大変)なんですよね。)
日当りの感じを残しながら、光をさえぎり
どの方向からも明るく空間にやさしさを与えてくれます。
‘紙’を通すやさしい光と’桟’リズム感。
そのデザインは空間にふかみを出してくれます。
障子=和室ではなく
自然志向やシンプルライフを望む住まい手のインテリアともなるかと。
古家具イメ2.jpg
性能より私が大切にしていることのひとつです。

2008.03.26
山義標準仕様

温水暖房の設計

昨晩は設計を進めているお客さんからの夕食のお誘いがありました。
基本設計は無事着地。残すは温水暖房システムの熱源選択。
石油価格が高騰している時代、灯油ボイラーだけは使いたくなかったと。
もっともなお話ですね。
これ、悩むんですよね〜。
今回のご提案は
          ■薪ボイラー+ヒートポンプ
          ■ヒートポンプ×2台
          ■電気温水器
          ■灯油ボイラー
                            の全部で4つ。
ヒートポンプ?とは聞きなれない言葉ですが、空気熱や地熱などの熱を借りて
エネルギーをつくる装置のこと。他のお客さんからもお問い合わせが多いオール電化住宅。
イメージ戦略もあいまって最先端の設備に憧れちゃいますよね。
暖房は、単なる箱の空間を暖めるだけの装置。
色々組み合わせが出来そうですが簡単に組めないのも設計の楽しさ。
家を建てるお客さんは勉強熱心な方が増えました。
特徴と性能、イニシャル、ランニングコスト、耐用年数など
表と裏、バランス良くがイイですよ。
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ご馳走になったのはコレで2回目。
すごく、うまいんですよ。
こ〜いうの作ってくれるとイイんだけどな〜。バランス。バランス。

2008.03.08
山義標準仕様

完成まであと○△日!!

今月完成見学会を予定のお宅です。
AM10:00〜現場でお客さんと打ち合わせがあったのでひと足先に現場に到着!!
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今回の地区は準防火区域。
本来は屋根の木部を露出してはいけないのですが出すことができました。
火事にはうるさい区域なので、まわりの建築物はなんとなく表情がカタイ感じが。
そんな街角に地元の木でつくった‘ほんものの木の家‘がいよいよです。
足場が外れる前に、外部をグルットチェック。
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電気屋さんが作業中でした。
最近、山義で好んでつかう外壁換気口を装着中。
24時間換気の義務により外壁部分に沢山の換気口が必要になりました。
『法律で決まっているから。』という理由からかベタベタと沢山付けている
お家を見ることがありますがステキな感じは受けませんよね。
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水切りも付いて機能的!!
フラットで目立たない感じが好きッス!!

2008.02.22
山義標準仕様

ちょいと自慢話!!

え〜。ちょいと自慢話を一つ。
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木の家を造る工務店は多くなりましたが、階段も無垢材(一枚板)で造る会社?
は以外に少なかったりして...。
                  (たぶん、みなさん気がつかないんですよね!!)
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室内の意匠と経年変化による風合いを楽しむためにも無垢材をおススメ。
一枚の板から階段を作るにも技術(経験)が必要。上下階の移動が頻繁
に行われるため丈夫にこしらえる必要があります。
また、うれしいことに
         カンナで仕上げた階段板は年月と共にツヤも生まれます。
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木の家の良さはそんな所ににあるのかもしれませんね。

2008.02.19
山義標準仕様

柔軟に。

寝曲がりの家の断熱工事の様子。
『会津山義の家』の標準仕様であるセルロースファイバー断熱材。リサイクルダンボール紙によって生産される、環境にやさしい自然素材系断熱材。そうじ機のホース見たいなものでブロー(吹き込み)。高い断熱性と気密性を確保しちゃいます。
耐火性・防音性・調湿性・防カビ性・雑菌性にも備える優等生!!
厚みは壁で120(90)mm・天井350mmの内断熱。
(良く質問を受けますが、外断熱がイイのか内断熱がイイのかの討論!!
                                 は他でやってもらうことにして...)
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今回は断熱材の素材ではなく断熱材を受ける‘縁の下の力もち‘『不織布』のお話。
『不織布』と検索してみると
紙と同じく通気性がある。紙も不織布も繊維の集合体ですので密度を上げても空間が生じますから、通気性はあります。繊維の太さや,厚み(積層)により、通気性に差はでます。不織布の繊維は大体2d〜3d(デニール)?の太さでミクロンに直すと15〜30?。ですから不織布の繊維間は...
                                   って、読む決心が必要かも。(疲)
衣料用芯地や防塵マスク、また、医療用資材(手術着、キャップ)
や衛生材料(紙おむつ、ガーゼ、ウェットティッシュ)など
みなさんの身近にも沢山ありそうですね。
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このシートを壁や屋根などその場その場のサイズに合わせカッターナイフでカット。
下地の木材にホチキスのようなもので打ちつけ、ふとんのような袋の状態を作ります。
山義でつくる注文住宅は規格ではないケースが多く既製の断熱材では無駄(ロス)が
多く出ちゃいます。とてももったいないこと。このシートのおかげで木材と木材のスキマ
にもセルロースファイバーがしっかりFitしますので冬も夏も楽しみに!!
(山義で建てたお客さんのご協力!!で体感もできますよ。たぶん(笑))
見学会での質問でもありますがQ値やC値などの知識に惑わされるのではなく、
やっぱり現場の技術次第で決まっちゃうよね、家づくりは。
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現場の状況に合わせ柔軟に対応できるセルロースファイバー断熱材。
山義の家づくりもお客さんの数だけ断熱材のように(柔軟に)対応できればですね。(笑)

2007.12.29
山義標準仕様

温熱環境をプランニングする。3

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3部構成で見て頂いたブログ。
今回は、『流石ですね。』という言葉以外思いつきませんでした。
空間をこんなにも生かした建築。
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建築雑誌にも掲載されていました。感じイイもんね。
広報担当の方も時間までお付き合い頂きありがとうございました。
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建築ってやっぱり、楽しいよね〜。

2007.12.28
山義標準仕様

温熱環境をプランニングする。2

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PSヒーターさんでは温熱空間を体験して頂く為にゲストハウスをご用意しています。
(来年、お客さんと一緒に体感する予定があるので。遊びじゃないからね?)
敷地内には3つの建築物があります。
ドイツ人の女性建築家が10年前に設計した作品です。
ゲストハウスは木造建築で温かみのある空気感がイイ感じです。
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シャワールームには『旭町の家』 http://aizu-yamayoshi.com/blog/2007/10/post_29.html
好評だったパネルヒーター。
バスタオルが掛けられる優れもの!そしておしゃれですよね。
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熱源は薪ボイラー。
原油が高くなりバタバタする日本人と比べ10年以上前からバイオマスエネルギーで住宅の温熱環境を考えていたとはさすが。
室内にあったパネル。好きですこの感じ。
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2007.12.23
山義標準仕様

温熱環境をプランニングする。1

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岩手県にあるPSヒーターさんの研究所に来ました。
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私も好んで使うパネルヒーターの一つです。
らせん状のものや吹き抜けの手すりなど色や形もさまざまです。
冬季間は室内を閉めど〜しても閉鎖的に。
また、空模様もスッキリしない日々が続きます。
そんな空間にこんなに楽しいパネルヒーターがあれば!さむい冬が愉しみになりそう〜。
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プランを確定してから暖房を『おまけ』?みたいな感じで提案しているのを良く耳にします。特にオール電化希望で業者巡礼している方に多いかも、、、。『おまけ』ではなく初めからプランに導入しなければ高性能な設備もかわいそうですが効果半減。(涙)
東北で生活する限り、
暖房は『標準仕様』として1stプレゼンから提案していきたい設備ですもんね〜。

2007.12.16
山義標準仕様

木組み

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先日の山義塾‘墨付け・刻み‘で体験した『根曲がり梁の家』の木材加工が終わり
上棟式に向けて最終チェックを工場で行います。
■工場で仮組みする意図として大きく2つあります。
□一つめは手作業で行われた仕事に間違えなないか親方の確認。
□二つめは若い大工職人が技術を習得するように。
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一つめは当然なこと。
大切なことは二つ目。
『若い大工の技術習得』が大きな目的。
職人さんは会社の財産でもありますが将来のメンテナンスや増改築など
家守りする若い大工さんはお客さんの財産でもあります。
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会社や保証制度は最低限必要。
でもでも、最後はやっぱり家守りする職人さんが要ですよね。
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仮組みはお客様にとって見えないコストではありますが大事にして行きたいですね。

2007.11.10
山義標準仕様

LOW-Eペアガラス

最近、気がつきました。
窓ガラスの断熱性能を現すステッカーが変わったんですね〜。
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山義の標準仕様でありますLow-Eガラスとはなんでしょうか?
Low-Eガラスとは板ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングしたもので、このLow-E膜が遠赤外線の反射率を高めています。このため、Low-Eガラスを複層ガラスに使用することで、放射による熱伝達を低減し、高断熱性能を実現させます。外観からみますとガラスに色が付いているようですがそういう訳ではなく、Low-E膜の回数によって色が変化するそうです。私はグリーン色の旭硝子社製のものを好んで使用しています。
旭硝子社製http://www.agc.co.jp/company/01.htmlのものは性能はもちろんですが室内からのヌケ(景色が良く見える)がとてもきれいなんですよね〜。しかし、たとえLow-Eガラスと言っても普通ガラスより性能がイイということであって壁の性能と比べますと断熱材の入っていない外壁と同等の断熱性能なのです。(断熱ガラスという表現が間違っているかも?しれませんね。)
ですから冬季対策としてはカーテンや建具、夏季対策としてはすだれやルバーなどの効果がほしいところです。また、方角(東西南北)によっては室内or室外のどちらかにLow−Eを採用することにより効果はずいぶん違いますよ。
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Low-EとはLow Emissivityの略で低放射を意味します。

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