風義ブログBLOG

2007.10.09
風義について

1400枚〜そのまんま天井〜

『終の棲家〜石堂町の家〜』の現場です。
先月の完成見学会が行われた『旭町の家』で好評でした屋根裏。
屋根の板がそのまま天井材として写る感じが不思議だったんじゃないかな〜と。
では、どのような工程で出来上がるのか一緒に見てみましょ−。
風義ブログで幾度となく登場した45ミリの厚板。
厚い板のカットは現場でおこなっているようです。
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厚板は乾燥してはいますが、現場の過酷な環境ではさらに収縮の恐れが・・・。住宅の温熱性能値をUPさせるにはこのスキマを減らす作業が要。写真のチューブは木材の収縮に答える役目をします。車のドアのパッキンと同じ理屈ですね。
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またまた何か細工をしているようです。
45ミリ厚板の加工名は本実(ホンザネ)加工と言うもので凹凸があり合体するのですが、
やはり木材なので収縮します。収縮によるスキマを解決するのにその収縮に合ったパッキンをチョイスするのが山義の技術でもありますよね。
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この厚板がそのまんま仕上げとなります。
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若い大工さんも大健闘〜。
施工も順調。上棟式までさらに気を引き締めて行きましょ−。

2007.10.02
風義について

子どもの運動会

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今年の冠は家内と共同作業。
毎年、この時期になると冠の製作で家内にアオラレルのだが、息子が言うには今年は幼稚園からクレーム(笑)があったらしくシンプルにまとめてみました。(豪華絢爛の装飾はご遠慮下さいと・・・。泣)
友達とのイザコザを注意したら楽しみにしていたお弁当の時間に息子が行方不明に!園庭や園外を探すも見つからずまさかと思い自宅に行ってみると居ました。何事もなかったかのようにヨーグルトを食べていました。腹は減っていたのでしょうね。(笑)まったく、生意気な息子です。(これもイイ思い出かも)
遅くなったお弁当の時間でしたが、みんな喜んで食べました。
ご飯を食べた後は山義の事務所へ。やっぱり仕事が頭から離れない。
整理して段取りをたてないと・・・。
まず、9月に行った『一箕町八幡の家』と『旭町の家』の来場者のフォローを行いたいが今ひとつ進まない。なかなかお礼が出来ないでいる状態。(分身がほしい〜よ〜。)それとは別に運動会翌日は山義初デビューとなる中道り地方のは設計契約の最終確認がある。
イイ意味で緊張はしている。
また、来春着工の設計2軒のプレゼンも迫っている。来週は『石堂町の家』の上棟式、『会津中央の家』の地鎮祭、東京営業研修やデザイナーさんとの会議も予定。見学会参加者のお客様にディナーのお誘いも。いよいよ来年着工予定の『山義の家』の基本案はお恥ずかしいですがいまだ決まらず・・・。(建主の気持ちがよ〜くわかりますね。)
でも、欲張らず段取りしていきたい、優秀?なスタッフも揃ったので(笑)
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息子や娘の姿も数日振りに見かけた運動会も、いい息抜きになった。
友達と楽しそうにはしゃいでいる姿が見れて・・・。(友達は大切にね。)

2007.10.01
山義塾リポート, 風義について

県産ひのきの家。

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先週末の完成見学会は‘会津まつり‘とぶつかっちゃって
『集客は難しいかな〜。』と思いましたが、
なんということでしょ〜。最高記録を更新しちゃいました。
みなさん、ありがとうございました。
一箕町八幡の家でも言いましたが
若い世代でもイイものをほしい人は沢山いるな〜と再確認。
またまた自身の力になりました。
設計は、『心地よさ』を大切に考えました。
たとえば・・・
       帰宅し玄関から居間に入ったとき。
       疲れた体を癒す浴室。
       家族と共に食事する食卓。
                            などなど・・。
ほっと心が落ち着く空間の心地よさを演出してくれる素材やカラーを奥様とセレクト。
(センスある奥様。恐るべし!!)
IMG_0254.jpgまた、平面・立面のつながりを持たせるために‘斜めの線‘を大切に。温熱環境の計算を行い開口部を考慮し、セルロースファイバー断熱やセントラルヒーティングなど設備や評判のイイテーブルや家具などの造作家具も『心地よさ』を楽しむ山義流のやり方です。
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無垢材(床・建具)のお手入れ方法が気になる方が多いようでしたので
年度末の山義塾では『自然素材のメンテナンス』を考えてみますか。
詳しくは お知らせNEWS http://www.aizu-yamayoshi.com/news/index.htmlにて。
(当日は十分なご説明が出来ずご不満の方もいらっしゃったかと思います
がお時間頂ければ丁寧なご説明が可能です。お気軽にお問い合わせください。)

2007.09.21
風義について

土間のある家

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数ヶ月ぶりにお邪魔しました‘土間のある家‘。
2008年版の『ふくしま家づくりの本』の掲載のお願いに参りました。
 
大きな青森ヒバの玄関引戸を開け、土間を通りダイニングに通されると
外気との体感温度差にびっくり!
『ひんやりして土蔵の中みたいでしょ〜。』
奥様がにこにこしておっしゃるのですけど、
・・・ん?そのフレーズ、どこかで・・・。 
そういえば、先日ホームページの取材にご協力いただいた
あるお宅のご主人も仰っていたんです。(こちらのお宅です >>)
山義のOB宅のお客様が口を揃える、この快適な室内環境は
やっぱりセルロースファイバーのおかげですね。
今日のお天気だとなおさら断熱材による湿度調整の効果がハッキリと判ります!
 
でも、この涼しさは、住宅の性能のおかげだけではなさそうです。
もしやと思い、再び外に出てあたりを見ると・・・
やっぱりありました。すだれです。
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夏の終日日射量(日射量を一日分合算した熱量をいう)は、
水平面>東、西面>南面(>北面)です。
すだれは、朝、夕の強い日射量のある東・西面に有効で、
屋外に設けるとさらにGood。
住む人のちょっとした工夫ひとつで日射熱による冷房の負担を減じる好例です。
温熱環境はもちろんですが、室内から見るすだれのシルエットもステキです。
そのリズム感が涼感をさらに増幅しているのかもしれませんね。
季節が終われば取り外しも簡単。古人の知恵はすばらしいですね。
 
 
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ちなみに、奥に見える照明は、京都俵屋さんで見て採用したPoul Henningsen。
良質なクラフツマンシップのみが生み出す気品がありますよね。
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帰りに家庭菜園の野菜をいただきました。
いつも、本当にご馳走様です!
 
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2007.09.18
山義塾リポート

おかげさまで

先週末の完成見学会は、天気に恵まれ好感触で終了しました。
みなさん、ご来場ありがとうございました!
最近、山義には30代〜40代の方々が多くなりましたね。
若い世代でもイイものをほしい人は沢山いるんだなと感じ、
自身の力となりました!
 
それにしても、不思議なんですよ。
毎回、同じ時間帯にみなさん集中するんですよね。
(週末の行動は、意外とみんな似ているのかもしれませんね。)
しかも初めての方が多いので、強引な営業を敬遠して
みなさんバリアを張っておられるような・・・。
実際にはなかなかゆっくり「営業」もできないのですが(笑)、
もうチョイ打ち解けられる時間があればな〜と思います。
贅沢な悩みでしょうか。
  
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さて、今回の設計の根っこは『家族の存在を感じる家』。
お互いの存在を意識し、尊重できる間取りです。
平面・立体のつながりを持つために‘斜めの線‘を大切にし、
空間の『心地よさ』を楽しむために開口部を性能upしたり
セルロースファイバー断熱、セントラルヒーティングを取り入れました。
家具はオリジナルで作り、
素材を統一することで同じ質感を生みだすことを狙いました。
家具によって間取りが左右されるのではなく
間取りに家具を合わせるのも山義のやり方。
オプションの積み重ねの家ではなく、
一から創る家の値段が皆さん気になっていた様子でした。
2〜3組のお客様と、後日お会いして、詳しい説明をする約束をしました。
みなさんもどうぞお気軽にご連絡下さいね。
 
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見学会差し入れの『奥さん手作りのパン』美味しそうですよね〜。
(って、オレの分、またないジャン。)

2007.09.13
風義について

1400枚〜嫁入り前〜

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先日のブログの続きです。
床板加工の様子をご紹介します。
 
以前お話しましたが、1寸5分(45ミリ)はとても応用が利く寸法で、
タルキやネタ、スジカイなどの下地材やカモイなどの化粧材まで
幅広く使用用途があります。
乾燥を終えた材をモルダーという加工機に入れます。
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『西』と描いてある部分に刃物が付いていて木材を削ります。
刃物は合計で8つだそうです。
オレンジ色は木材を次の刃物に送るローラーです。
(何で西?なの・・・。)
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最終的に床板の断面で出てきました。
この加工機は一日で100坪位加工が出来るそうです。
『優等生だぞ〜。』と棟梁。
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一般的にはモルダー仕上げで終わらせちゃいますが、
さらにもう一手間を加えて、
超仕上げ(「チョウシアゲ」とよみます。カンナかけのことですね。)に入れます。
これによりきめ細かな肌触りになるんですよね。
(職人魂を垣間見た好意。棟梁ステキ。)
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嫁入り前の床板。大切にしてね。
  .

2007.09.11
風義について

暗号?

青いラインと黒いライン。
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 L型?                              鳥居?
 いったいナニ?
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これ、‘墨出し‘といいます。
 
机上で考えた図面の寸法(長さ)は1/100・1/50など
縮尺されていますので、実際の寸法で地面に描きます。
一般的に‘捨てコンクリート‘と呼ばれる捨てコンの部分に描くのですが
山義ではシートに描きます。
一般的なシートだと薄いので歩くだけで切れてしまうんですが、
私は厚めで丈夫な土間防湿シートを好んで使っているので大丈夫。
 
現場(工事現場の意味)では、その都度図面を見ながら仕事するより、
マークなどの「直感」で作業をしたほうが仕事に集中できますよね。
効率と精度をUPさせる‘暗号‘です。皆さんも見つけてくださいね。
 
黒いラインがコンクリートの巾を、
青のラインが鉄筋の芯墨を知らせています。

2007.09.07
風義について

熟成した『一箕町八幡の家』

 
 
‘施主様方々の輪‘に育てられ熟成した住まいが、また一軒仕上がりました。
 
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自然と出来上がった輪なのか、
必然的に出来た輪なのか・・・
最近の山義の、ありがたい傾向です。
以前から、アフターサービスを兼ねてOB宅様に遊びに伺うと
『○○さんの家どうなの!しっかり造ってあげてね。』とか、
『○○さんの家できるのが楽しみ。見学会には見に行くからね。』
なんて感じで、期待とプレッシャーをいただいていたんですけどね〜(笑)。
実際に生活をされているだけに、
OB様からのご意見は、ズバッズバッと的確です。
『一箕町八幡の家』も、そんな部分を意識しながら熟成(設計)した一棟です。
設計も施工も打合せも時間は掛かりましたが、
その姿はやっぱり嘘をつきませんね。
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アンダーな感じがとてもスキな私。Louispoulsenのライトもまたステキ。
障子とイームズ。モダンな感じですね〜。
 
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撮影も順調です。
*明日・あさって、施主様のご好意で、こちらのお宅の完成現場見学会を行います。
 我ながら、ぜひ多くの方にご覧いただきたい仕上がりです!
 台風も行ってしまうはず・・・。よろしければ、お越しください。
 詳しくはこちら >>

2007.09.07
風義について

自然素材の外壁〜仕上げ編〜

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仕上げ塗りの作業がやっと始まりました。
練られた色は下塗りと現段階では変わらないようです。
期待50%、不安50%で作業を見てみると・・・・。
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えっ、笑いながら何で削っているの!?
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そんな、隅っこまで削って!
仕上げの具合ヤバかったの・・・?
あ〜あ。
待ちに待ってせっかく仕上げた壁を、ブラシで削っているではありませんか。それも大人数で。なんてことしちゃったんだよ〜。早く現場に来ていればこんなことにならずにすんだのに・・・。でも、削ったラインがきれいな水平線を描いていますよね。
 
・・・って。実はこれ、仕上げ壁のテクスチャーなのです。塗り壁が乾く前にブラシで軽くかき落とし、その後、定規を当てブラシで横引きします。最後に乾いたブラシで表面を掃きます。乾いてしまうとテクスチャーをつけるのが難しいので、南東・南・西・北面と分けて、大勢の左官職人で作業をしていたのです。
ブラシでかき落とすことにより、多彩な表情を創り出す意匠的な魅力が増すだけでなく、表面積を増やすことによって壁内の水分を排出する通気性アップの効果や、モルタルの1/9の比重と熱伝導率が小さいことによる断熱効果も期待できそうです。
 
 
 
 
 
 
 
素晴らしい仕上がり具合で、思わずお客さんの携帯に電話をかけてしまいました。
「この壁、生きていますよ。」
仕上がりは9月下旬の完成見学会でご確認ください。

2007.09.06
風義について

自然素材の外壁〜下塗り編〜

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ここにも、
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ここにもあります。何でしょうね。
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このガーゼ状のものは「ファイバーネット」という
耐アルカリ性ガラス繊維ネットです。
ネットを塗り壁の下地に伏せ込むことにより、
塗り壁の短所である乾燥初期のひび割れを効果的に低減します。
 
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自然素材は取り扱いが難しいケースが多いのですが、最近は流行で、安易に提案していることもあると耳にするようになりました。
職人の技がたとえ優れていても、自然素材は将来的に色が変わっちゃうんじゃないのとか、ボロボロになっちゃうんじゃないかとか・・・自然素材の家を手に入れたいのだけれど不安だといわれるお客様は多いかもしれませんよね。
外壁となればなおのことと思います。
 
 
職人さんや設計士と、施工方法や素材の使い方などの工夫を出し合って、安心して使えるものを提案していきたいものです。
 
この後下塗りの乾燥を待ちます。
(それにしてもいくつもの工程がありました。やっと仕上げです。)

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