お客様邸訪問INTERVIEW

言いたいことをみんな言って。結果丸く収まって。
今、住んでみて、(問題は)何も…、ない!

丹精して育てる暮らし Vol.03K様邸 (2015年5月ご入居)

(1) ダイニングテーブルは食事以外にも自由に使う。(2) 2階は子供部屋としての利用を想定。ご主人自慢のプロジェクターで映画鑑賞。(3) 2階廊下に設置された長机。(4) 西側には柿畑が広がる。ここもお子さんたちの遊び場だ。(5) 団子さしは小正月に行われる伝統行事。ミズキ(団子の木)の枝にだんごや小判、鯛などの飾りを吊るし、その年の五穀豊穣や家内安全を願う。伝統的な飾りも空間にすっと馴染む。(6) お子さんたちが枝に飾り物をつける。この季節、ミズキの枝とその飾り物を店で買うことができる。(7) 奥様がイメージしたのは、このベンチに座り、大窓を臨みながら本を読むこと。高さに関しても綿密な打ち合わせをした。

建てるまでは草木とか花とかはまるで余裕なかったけど、
芝も種から蒔いたし、植物も全部二人でひとつひとつ植えたし。庭自体は三年目。

畑とかもね。え、そんなことする人だっけ?みたいなことやりだして。

奥様
生活はここ(ダイニング)かリビング中心で。冬は寒いから炬燵とか出したりしてるんですけど。広く使いたいので、リビングには基本は何も置かずに。
ご主人
ダイニングテーブルがあるので。
奥様
子どもたちがリビングでお菓子食べたりするときは何か敷いたり。空間は自由に使ってますね。
「団子さし」を柱に飾ったりとか。いろいろ季節イベントに応じて、掛けたり、刺したり。何でもできる家!
横山
「団子さし」って祭事の?ご主人がやるの?へぇ、そういうのずっとやってたの?
ご主人
いや、この家に住んでから。アパートではやってなかったですよ。婆ちゃん家とかでやってたぐらい。そういう伝統行事を子供たちに「やってたな」ぐらい覚えておいてもらいたいなと思って。
横山
何か変わったよね。そんな話は(打ち合わせの時は)一切なかったよねー。そういうこともっと聞きたかったな。
ご主人
なんででしょうね…。自分の家だからじゃないですかね。やれる環境ができたから。
奥様
畑とかもね。え、そんなことする人だっけ?みたいなことやりだして。
ご主人
仕事は以前より忙しいけど、気持ち的には今のほうが余裕があるのかな。家でやれることが多くなりましたね。
横山
それにしても、そんなに変わるかな?
ご主人
家が変えたんです(笑)。

(1) 奥様の目の前にはロシアンオリーブの木。地表に彩るのはカッコウセンノウ、サザンチャーム、リシマキア、ギボウシ。敷地内でも場所によって根付く、根付かないがあったので、試行錯誤しながら育てていった。(2) 隣地との境目の生垣にはドウダンツツジを植えた。

お庭のあちこちの植物が素敵ですね。

奥様
建てるまでは草木とか花とかはまるで余裕なかったけど、芝も種から蒔いたし。全部二人でひとつひとつ植えて。庭自体は三年目。
ご主人
建物とは別に山義さんに観賞樹木を三本植えてもらったのが嬉しかったんですよね。厳しい予算の中で外構もやってもらったじゃないですか。そっからだよね。(家の)周りがさみしいからって。
横山
玄関のアプローチのところのグランドカバーがいいよね。石段の隙間のワイヤープランツまで。感心しちゃった。
奥様
何でも好きでやるんですけどねー。最初に芝生の種を蒔いた時も気候に合わなくて直ぐ枯れちゃったんですよ。あー、ダメだってなって、じゃあ、あそこには何が合うのかなって他のを植えてみるんですよね。そしたら、こっちは大丈夫だった!って。全部そんな感じで。
ご主人
Conoha(※)さんに聞きにいったり。自分で調べて、とりあえず植えてみたり。やってみないとわからないんですよね。 ※完成見学会のディスプレイで会津山義がお世話になっている花屋さん。見学者の目を惹きつけるそのディスプレイはその後、施主さんの多くが花やグリーンの相談に行く。

(1) キッチンカウンターとリビング収納は延長線上にある。ステンレスと木の天板の境目が見えない壁。リビング収納の中にはTVを格納。(2) 奥様が家事をする横ではお子さんたちが絵を描いたりする。作品は直ぐにママに見せられる距離。

まだまだ面白いエピソードがありそうですね。

奥様
リビングとダイニングがつながってるじゃないですか。(主人は)空間をつなげたくないって。リビングに流し台の下が見えてるのがすごい嫌だって言って。今となったら何とも思わないでしょ?
ご主人
うん、そうだね。
奥様
カウンターも山義さんが一直線でいいんじゃないって言ってたら、仕切りが欲しいってなったり。
ご主人
イメージが湧かなくて。水道の隣にTVがあるのおかしくないか?って。ここ一番揉めたね。
奥様
そのステンレスの天板をリビングまで延長するのか、どこから木の天板にするのかとか2週間以上やってたかも。結局、これも規格型のキッチンユニットが入ってたらこの議論にはならないじゃないですか。それが「仕様」だから。ひとつひとつが面倒くさかったけど、結果、ホント良かったなと。
ご主人
あー、あとダイニングのベンチ。「材木町の家」を見てひとめぼれ。
奥様
窓を見ながら本を読みたいってイメージが湧いて!絶対ココを広くしてくださいって。
横山
そこに座るのもどんな体制で座るのか、どんな高さにするのかも聞いたよね。
奥様
そう!思い出した。どのぐらいの高さ?幅どれくらい?とか聞いてくるから。えー!それ、聞くの!?みたいな。こっちで決めるの!?何か決まりとかあるんじゃないの?って思って。
ご主人
えっ?何センチぐらいだ…?って。
横山
だって、直に座るのとクッションとか敷くのとでは高さが変わるじゃない。あとで、なんでこの高さにしたんだ?って言われると困るし。だから聞くんだよ。
奥様
わぁ…、なんか、つらかった日々を思い出してきた(笑)。
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