風義ブログBLOG

2019.04.22

どちらも大事。

会津若松市門田飯寺の家、断熱工事の様子です。会津山義ではすっかりお馴染みになりました「セルロース・ファイバー」断熱吹込み工事の様子です。

ハイ・サームとは商品名。中身はダンボール紙を粉砕したセルロース・ファイバー断熱材。

写真右手にある赤色の機械が断熱材のミキシング機。

ミキシング機上部に断熱材を投入。

トラックの荷台に設けたミキシング機の上部に圧縮袋に詰め込んだセルロース・ファイバーを投入。ここで断熱材をふわふわの状態に戻し、ミキシング機に併設されるコンプレッサーから生まれる圧力風を利用して、ダクトノズルを通過。最終的には壁部や天井部へと断熱材を吹込みます。今回の仕様は壁厚120ミリ天井厚400ミリのいつものヤマヨシ仕様です。先日住宅検査員と現場で雑談した際、県内一施工している大手ハウスメーカーでも天井部は240ミリだと驚いていました。つまり、2倍弱の天井部の断熱厚みに対し、そこまで厚くする必要があるのかどうかといったことだろうと推測します。当然ながら最良の温熱環境を実現するためにあれやこれや計算式を持ちだして計画するわけですが、数字・理論では基準を達して・超えていてもこれが『体感』とイコールではないことが少なくありません。

白色のシートは不織布。所々にカッターナイフで切り込みを入れ、そこからブワッと断熱材を吹込みます。

吹き込んだ後、専用テープでペタペタと吹込み穴をふさいでいきます。写真上部の緑色のシートは断熱吹込み工事完了後におこなう気密工事の気密シート。

不織布が貼られているため中身は見えませんが、ギッチリと吹き込まれているようです。

「計算していますから!!」なんて暑苦しく語る建築士・設計者、みてきましたが、でもね実際に暑かったり、寒かったり、電気代が嵩むようではしょうがないから。こうした温熱計算以外にも、計算上の話と実際の話が乖離することは他にも多々あります。だから私は計算していることをあまりにも語る人とは距離を置いています。

現場近くで咲いていたスイセン。すごくキレイだけど、毒があるんだよねコレ。

 

 

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