風義ブログBLOG

2007.07.13
風義について

家族のドラマ


 
先日、石堂町の家『終の棲家』の工事を着工しました。
7月中から解体工事がはじまります。
 
いつもは何気なく行う解体工事ですが、
今回ふっと、施主様がどんな気持ちでいるのかという思いが
頭をよぎりました。
 
解体するのは築30年経過した木造住宅です。
引越ししたあとを見ていたら、
どれほどたくさんのドラマがあったのだろうかと
胸が切なくなりました。
使い込んだ流し台や柱の傷・・・
自分の家じゃないのにとってもセンチメンタルな気分です。

 
 
 
 
 
 
でも、これから建てる新しい家で、
施主さまは
これまでの30年間に刻んだ思い出に負けないほど
多くのドラマを刻んでいかれるはずです。
 
やはり家は、形をつくるのではなく、
想いをつくる作業なんだと思います。
デザインや性能も大切ですが
家族のドラマがある空間をつくりたい。
そう自分自身で再確認した出来事でした。

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