- 2007.07.30
- 風義について
耐震診断補助金
CADメーカー主催のセミナーに参加しました。
補助金対象建築物は昭和56年以前の建物で
診断の費用12.6万円で12万円が補助されます。
その後耐震工事を行えばまた補助金があるようです。
(最大で60万円。)
72万円の補助事業ですから、オーナーさんにはお得な情報ですよね。
また、所得税の軽減もあるようです。
さて、本題はここから。
耐震工事を行えば『倒壊しない。』
私見ですが、この部分に、
行政とエンドユーザーの認識の差が多いと感じるのです。
というのも、基準法でいう「倒壊しない」とは
「建物が崩れない」という解釈なので、
例えば基礎と建物がズレてもOKなんですよね。
安全に避難ができて、建物が倒壊て道路を塞がなければ、
『倒壊していない』と判断されるわけです。
でも、エンドユーザーは、
震度6程度の地震でも建物は無傷なのだろうと考えている。
このギャップは、デカイ!ですよね。
何の為の耐震診断か。
誰の為の耐震工事なのか。
業界は潤いますが、エンドユーザーの利益は
本来は補助金ではないのではないかと思います。
補助金事業自体は良いのだと思います。
でも、そのギャップを、私が自分のなかで消化してからでないと
お客様に提案できないなと、帰りの車で思いました。
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