- 2007.09.21
- 風義について
土間のある家
数ヶ月ぶりにお邪魔しました‘土間のある家‘。
2008年版の『ふくしま家づくりの本』の掲載のお願いに参りました。
大きな青森ヒバの玄関引戸を開け、土間を通りダイニングに通されると
外気との体感温度差にびっくり!
『ひんやりして土蔵の中みたいでしょ〜。』
奥様がにこにこしておっしゃるのですけど、
・・・ん?そのフレーズ、どこかで・・・。
そういえば、先日ホームページの取材にご協力いただいた
あるお宅のご主人も仰っていたんです。(こちらのお宅です >>)
山義のOB宅のお客様が口を揃える、この快適な室内環境は
やっぱりセルロースファイバーのおかげですね。
今日のお天気だとなおさら断熱材による湿度調整の効果がハッキリと判ります!
でも、この涼しさは、住宅の性能のおかげだけではなさそうです。
もしやと思い、再び外に出てあたりを見ると・・・
やっぱりありました。すだれです。
夏の終日日射量(日射量を一日分合算した熱量をいう)は、
水平面>東、西面>南面(>北面)です。
すだれは、朝、夕の強い日射量のある東・西面に有効で、
屋外に設けるとさらにGood。
住む人のちょっとした工夫ひとつで日射熱による冷房の負担を減じる好例です。
温熱環境はもちろんですが、室内から見るすだれのシルエットもステキです。
そのリズム感が涼感をさらに増幅しているのかもしれませんね。
季節が終われば取り外しも簡単。古人の知恵はすばらしいですね。
ちなみに、奥に見える照明は、京都俵屋さんで見て採用したPoul Henningsen。
良質なクラフツマンシップのみが生み出す気品がありますよね。
帰りに家庭菜園の野菜をいただきました。
いつも、本当にご馳走様です!
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