- 2007.11.24
- 山義塾リポート
山義塾〜墨付け・刻み〜
本日の人気者です。
工場内で〜す。
標準仕様の45㍉厚床板の加工。8つの刃物が付いた8軸モルダーでこしらえます。乾燥の終わった板をモルダーに通すことにより実(サネ)がついて床板に生まれます。
通常、一般的に出ている床材はモルダーを通した状態のみで出荷される傾向みたいですね。この状態でも十分イケますが山義ではもうひと手間加えましてカンナをかけます。このカンナかけを「超仕上げ」といいまして極め細やかな表面に仕上がります。
見学会時に「汚れが心配だから床板に何か塗ってほしいんだけど、、、。」とのご意見が多々ありますが超仕上げのおかげで表面にツヤが生まれ将来的には水拭きで十分対応できます。
(過酷な(笑)状況の場合はおススメのワックスがございますのでご相談下さい。)
過去のブログhttp://aizu-yamayoshi.com/blog/2007/08/post_4.html
体験コーナーでは来月上棟式のお宅で使用するひのきの土台にホゾ穴加工や(柱が刺さる穴です)、鋸(ノコ)で切断してもらい樹種(杉・桧・松)の性格を体感していただきました。
上手下手は鑿(ノミ)と玄翁(ゲンノウ)の音で慣れるとわかっちゃうんですよね〜。みなさん思った以上にイイ音を出してしましたね。特に建主さんはイイ感じ(驚)でしたね。
最後はお客さんと大工さんによるカンナがけ大会(笑)で〆ました。
山義塾で伝えたいもののひとつですが、「建築という行為は個別のもので1回しかない。」ということです。お金持ちのお客様が2回、家を建てられるとしても建築行為は1回なんです。あたり前のことですが、だからこそお客さんに建築という行為を知ってもらいたい。もっと理解してもらいたい。
「一緒に創っていく感覚」をお客さんとともに共有したいのです。
現場の感覚を共有。設計の感覚を共有。工期の感覚を共有。
HPや雑誌など情報過多になっちゃった建築業界。どの情報が的確かはむずかいしい判断ですよね。そうじゃなくても「自社がNO1。」ということで情報が偏っちゃっているのですから。
山義塾ではなるべくニュートラルな状態で行っていきたいものです。