- 2009.01.23
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偶然、必然。
今年は丑年。
牛と会津のつながりをここで少々。
会津の「赤べこ」は有名な伝統工芸品であり会津柳津の福満虚空蔵尊にちなむ
伝承があります。圓蔵寺は徳一の開山と伝えられていますが、
現在の菊光堂の再建の折、境内に赤い牛が集まり資材の運搬などを手伝い、
それをとなえてまつられたと聞きたことがあります。
ここの大牛を撫でながら願い事をすると成就するといわれ、
会津の「赤べこ」はこの由来よりなるとも。哀感がただよう牛の石像に会津柳津で
出会うことができます。蒲生氏郷が領主になってから、下級武士に民芸の赤べこ
を作らせたそうです。
また、会津美里の伊佐須美神社の宝物に、運慶作という馬頭、牛頭、鹿頭がある
そうで、境内にも撫で牛の像があります。
そして、会津若松の興徳寺の境内にも牛がねそべっています。
牛は馬にかわる以前の力であり、
人馬一体、人牛一体となりひとつ屋根の下で生活を共にした
‘曲がり家‘は奥会津の文化でもあります。
会津の牛の偶然を必然に考えるものは他にもありまして、
会津若松市の牛堀、丑渕沼、牛畠、牛ヶ墓、霊牛神堂。
耶麻郡の牛沼、
恵日寺西側の牛沢川
飯豊山の牛王小屋
などなど他に知っているかぎり20数ヶ所の会津の土地(町名)に刻まれ遺された名。
これだけの数、偶然だろうか。
ひとつ、ひとつは偶然だったのかもしれない。
ゆったりと、じっくりと動く四足に
思いを伝承し歴史の積み重ねがなされ生活があり文化が形成される。
我々の生活は必然の積み重ねですよね。
偶然でとりとめのないように見える出会いが積み重なり必然に感じることがありました。感謝!