- 2009.02.10
- 風義について
茶髪にピアス!!
昨年末に申込をしていた大工育成塾の工務店登録通知が届きました。
大工育成塾は、日本人の職人文化・ものづくり文化の再興を担う今どきの
若者を育成をするための国家プロジェクトとして国土交通省が支援する団体。
大工になりたい若者を全国から募集し棟梁のもとへ送り込むシステムです。
しかし、学校が終わって遊びたい‘盛りついた‘茶髪にピアスの若者が職人
の世界で修行することは大変かもしれません。
「自分の技術を若者に教え伝えていきたい。」
山義のテーマでもあり世の職人の願いでもあります。
住宅が不足していた戦後50年。
とにかく早く、安くつくることが優先されてきた50年。
「当時(30年前)はネコの手も借りたい。そのぐらい忙しく現場が豊富だった。」
私自身が大工修行をしていた時代の休憩時間の話です。
現場が豊富であれば、若い大工にも職人の経験値を
積み重ねることができた時代だったのでしょうね。
しかし、時代は大きく変わりました。
生産効率を上げるために機械による木材加工。
コンピューターによる図面作成。
いままでと同じ修行環境では...
そんな困難な時代に伝統工法の承継のための、
大工育成塾はとても意義があることだと感じます。
全国から集まる同じ志の仲間とやりあい、資格や肩書きに頼らず
道徳観を養い困難に立ち向かう大工になってほしい。
ちなみに今月は、「手に職を!!がんばれ大工さん!!」強化月間です。(ウソです。)