風義ブログBLOG

2009.10.23
山義標準仕様

快適さ。

前回の続きです。温度差は何度でしょうか。
□1〜2℃
□3〜4℃
□5〜10℃
などなど。
実際には何度かを‘赤外線温度計‘で確認!!
(赤外線温度計とは天井や電灯など計りにくい場所を瞬時に測定できるすぐれもの。
てんぷら油や高温のエンジンルームの測定にも使用されています。)
IMG_7592.jpg
まず、杉テーブル。 19℃。
IMG_7591.jpg
つづいて、金属花器。 19℃。??????
温度差0℃でした。
触れてみると杉テーブルのほうが暖かく、金属花器は冷たい。
今回の学習ポイントは、‘体感温度‘と‘実際(測定)の温度‘は同じではないということ。
日常生活のなかで意識してみましょうね。
たとえば、室温20℃。
ちょうどいい室温ですね。
しかし、風呂の水温が20℃だとしたらいかがでしょうか。
寒いですね、かなり。
ここが今回とても大切で、
体感温度は室温に反応するのではなく体温がいかに早く移るかにより感じるのです。
金属花器は杉テーブルよりも体温がすばやく移動するため「ひやっ」とします。
この熱の伝わり方を‘熱伝導率‘といいまして、
熱伝導率が高いものに触れるとサッと熱が移動し、
移動スピードが速いほど体は冷たく感じます。
(眠くなってきましたね。もう少しで終わります。)
ではでは、空気はどうでしょうか。
空気は熱がなかなか伝わりにくい性質があります。
寒いとき、重ね着をして空気の層をいくつかつくり、熱が移動しにくい環境をつくります。
住宅に使用される断熱材も空気を閉じ込めています。
理屈は重ね着と同じなんですね。
空気を含んだダウンや布団に触れると暖かく感じるのは
熱の移動が遅いため暖かく感じるわけですね。
缶ビールやワインを速く冷やすには‘空気‘が氷点下の冷凍庫にいれるよりも、
氷をたくさん入れた氷‘水‘は缶ビールのぬるい温度をすばやく奪う(移動する)
ので急速冷却できます。
お試しください!!
次回は、湿度についての私論です。
(しばらく続きます。お付き合いください!!)

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