- 2009.12.03
- 風義について
ガサいれ。
スーツの男たちが山義の作業場に来た。なんだ、なんだ!!
見習い大工が写真を撮られている。
棟梁も聴取。やっちまったか!!
『0.02ミリ』・・・OKです???
本日は、国土交通省国家プロジェクトでもある‘大工育成塾‘の視察日でした。
山義は塾生の受入工務店となっています。
福島初視察のようです。
メンバーは事務局長のほか国土交通省や地方振興局の担当者などなど。
8期生でもある彼の上達度を確認に来たわけですね。
カンナがけは熟練の大工でも難しい仕事です。
棟梁の指導が良いのでしょう。なかなかの感触のようです。
そこであった話を少々。
近年、杉や桧など樹種の判断ができない一級建築士が多く誕生していることを
心配していました。図面はひけても材種がわからない。
現場を国も認識してきたようです。
‘釘を打つ経験がない彼らに材料の強度や耐震性がわかるのでしょうか。‘
‘木材を持ったことのない彼らに素材の長所を表現できるのでしょうか。‘
元一級建築士による耐震強度偽装事件。
コストダウンができる優秀な設計士の起こした事件は、
その検査体制までふくめた一大偽装事件に発展。
「スピ―ド化」と「効率化」を進めた挙句、
仕事と働く人を取り巻く現実の歪みを見聞きするこのごろ。
それでも現場で動く職人たちは
今日も黙々と汗をかいている姿をみると責任を感じます。
最後に記念撮影。