風義ブログBLOG

2012.05.10
門田黒岩の家partⅢ

門田黒岩の家partⅢ

本日は、地質調査の立会いです。

昨年末に引渡しをした”門田黒岩の家”から東に500m付近のお宅。
この地域周辺は会津若松市にお住まいの方ならご存知かとおもいますが、近くにある
小学校や県営住宅が液状化現象により建物が傾き、校庭に大きな不陸がおきた地域です。
震災以前から、この地域の店舗の駐車場及び駐輪場は地盤沈下をおこしており大型ダンプ
などが通過しますと振動を体で感じる地域でありました。



基本設計が終了時点で早めに地質調査を行いたい意向をお客さんに伝えておりました。
周辺民家は100年超の古民家や蔵が点在しており、震災時には土壁がバタバタと
ドッサリ崩落したようです。
今回採用した地質試験方法は
地盤を上下に振動させ小規模な地震をその場で起こす”表面波探査法”
地中に障害物などがなければ100m前後までの地層調査が可能です。

調査が進むとあることがわかりました・・・。
このお宅の下には大きめの石が2m前後敷き詰まっているようです。
周辺調査の結果この層は人工的につくられたようですね。
3〜4代前の先祖がこの家をつくるとき当時の職人さんが
”地盤改良”をおこなったのではないでしょうか・・・。

なるほどです。
実はこのお宅は震災によるダメージが少なく、パッと見ではわからないくらいの状態。
100年超前からこの辺の意識があったのでしょうね。
重機が無い時代に民家レベルでもしっかり仕事をした職人さんやご先祖さま、Good Job!!

先人には敵わないね。

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