- 2012.04.26
- 風義について
素晴らしい日本の技術。
再生可能エネルギーの全量買取制度が7月からいよいよ始まりますね。
まず、再生可能エネルギーとは
太陽光・風力・地熱・小水力・木製チップなどのバイオマスなど5種類の自然力を利用する
エネルギーのことで、資源の枯渇をまねかずに半永久に使用でき石油やガスなどと異なり
二酸化炭素の排出が少ないことが特徴です。
国内の原発の新設が難しくなるなか
わが国でも普及を目指す声が大きくなっていることもここにあります。
家庭用太陽光発電システムを例にあげると
当初月100円程度の電気料金を全家庭で負担し1キロワット時あたり42円(税込み)で
10年間電力会社が買い取ってくれ家計にやさしく温暖化ガスの原因となる二酸化炭素の
排出が少なく環境にもやさしいとくればイイコトずくめの・・・、本当にそうなるのでしょうか。
個人的な小言程度で聞いて欲しいのですが、
この制度を先駆けてきたヨーロッパでは近年買取量の抑制や普及が進みことで
家庭の負担金も膨らみ買取義務を負う電力会社は電気料金に転用できず
赤字計上する問題も起きています。
再生エネルギー普及のため当初だけ買取価格を高めに設定するやり方もあると思いますが、
はたして10年以上も高値買取ができるのでしょうか。
私が疑うのはこの部分です。
電力会社はボランティア活動をしているわけではないので赤字経営を続ける訳にいきません。
だからといって、その負担を全家庭に求めればどうなるかもわかりそうなことです。
太陽光発電システムを設置していない家庭もこの負担は迫られます。
将来、事業の見通しが甘かった年金問題のように
制度の見直しや税金注入を行うことになるのではないでしょうか・・・。
もう少し国民に説明し理解をしてから進めてほしいですよね。
この制度が定着すれば新しいビジネスが生まれ新しい雇用が生まれます。
とても素晴らしい技術ですから慎重にきめ細かく進めてほしいと願います。
本文とは関係ありませんが上記写真は只見町の家。
行政と業者の現場打合せ、無事に終わりました。
お立会いいただきましてありがとうございました。