- 2012.08.07
- 静御前の家
パッシブデザイン。
パッシブデザインのフレーズをはじめて耳にするかたもいると思いますが、
省エネ住宅には欠かせない設計の考え方です。
パッシブデザインというのは、太陽や風の性質をよく知り
それらをうまく採り入れたり遮ったりするデザインを住宅に組み込むことで
あたたかさやすずしさを生み出すものです。
「深い軒」「縁側」「土間」なども日本の伝統的なパッシブデザインの形です。
省エネ住宅を考える場合、
太陽光発電やオール電化住宅などの設備機器や住宅工法についつい目が向きますが、
基本的な事を押さえればそんなに難しいものではありません。
山義の設計で基本となる4つは
●断熱と気密
●日射取得
●日射遮へい
●風通し
そのひとつである断熱材。こちらの写真は、郡山静御膳の家。
パンパンに膨らんだ壁面や天井面、この中に断熱材が入っています。
寒い冬をあたたかく住むにはとにかく断熱。
外気に触れる壁や屋根、床そして窓の4つを熱が伝わりにくいものを
採用することにより少ない熱エネルギーで室温が上がりまた室温を維持できます。
「中断熱中気密であたたかい」と売り込む住宅会社もあるようですが、
それは明らかにより多くの熱エネルギーを使用しているに違いありません。
誤ったイメージの植え付けのようです。
快適な冬期間のためたっぷり断熱材をつかいます。
山義の設計する断熱仕様は北海道レベルの住宅(Ⅰ地域)をお手本にしています。