風義ブログBLOG

2014.05.23
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郊外生活はわびしいか、活気づくか。

ダイエー創業者、故中内氏は「21世紀には休みの日に何もすることがないからショッピングセンター(以下SC)にでも行くか、とはならないだろう」とみていた。・・・モノに飢えた時代のは「百貨店に行って、食堂でランチ」は豪勢なレジャーだったが、豊かな時代になればSCに遊びには行かない、という見立てだった。・・・現実は、日がな一日、公園を散策したり、趣味に興じてたりという欧米のような豊かさにはまだ至らない。SCで演出された豊かさに引きつれられて「SCにでも行くか」が今も普通の休日の過ごし方のようだ。そこにSCは商機を見つけようとするのだが、世界第2位の経済大国の暮らしとしては少しわびしくもある。(出店ラッシュを読み解く・・「SCでも行くか」の休日から 朝日新聞2007年4月15日から)

 

噂によると会社近くに大型SCが建築予定のようです。大半の人々は便利になり活気づくと受け取っているようですね。私たちが住む会津若松市。市内を30分ドライブしみました。見えてくるものとしてレンタルショップ・衣料量販店・家電量販店・広大な駐車場付きSC・び古書店・ホームセンター・カラオBOX・ゲームセンター・パチンコ店・ファストフード店(ハンバーガー・牛丼・回転寿司店・ピザ店・弁当店・フライドチキン店)・コンビニ。ファミレス・ドラックストア・眼鏡店・・・・と見えてきます。これらは、日本中どこでも同じような風景が続いていますね。

 

これらについて皆さんの意見はいかがでしょう。

わびしいく感じますか。活気づくと感じますか。

 

 

 イギリスの歴史家が1963年当時、イングランドで最も小さい州だったラトランドジャーを”絶え間ない騒音や話し声など、現代社会のあらゆる毒害”から守り、よりいっそう美しく整備してほしいと筆を揮っている。にもかかわらず、彼は自分の思い描く風景に鉄道が侵入するのを許していた。しかし、かつては鉄道が発明されて田園地帯を列車が通っただけで、その轟音に牛がひどく怯えて乳を出さなくなると農民が抗議したのだ。それでもこのような過去の懸念は忘れられ、今日のイギリスにはイングランドに91の蒸気機関車の保存鉄道と博物館が、それ以外の地域には36の保存鉄道があって、鉄道は国家遺産の一部と見なされている。(J・バグワテイ”グローバリゼーションを援護する”から抜粋)

 

 SCと鉄道を一緒にするな!!としかられるかもしれませんが、ご紹介してみました。 話題の富岡製糸場と絹産業遺産群なども当時はどう受け止められていたのかななんて考えています。高度経済成長を促した工場や団地など、時間を経過してノスタルジー化すればSCも国家遺産に?なるのかもしれません。

 

私の意見は、まだ定まりませんが、”かつて・あのとき”などの過去をうつくしく語り”いま・ここ”の現在を否定する疎外論の打破はなかなか難しいな感じています。

 

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