風義ブログBLOG

2014.06.02
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自社設計士・自社大工を置く理由

 家族の世界観が多様化した現在、家族の数だけ住まいの個性も多種多様となっています。山義では住宅を”オーダーメード品”として提供しています。そのため、設計中や建築工事中にしばしば行われるこうした変更に対して自社設計・自社大工を山義1カ所に置くことでそれらを迅速に対応しやすくなります。
 また、内製化したほうがコストを抑制できます。今日では、一般化してしまった、サンプルプランの間取りを選別、又はアレンジする住まいづくりの流れとなっています。しかし、山義ではそれらとは異なり、住まいをオーダーメード品として提供いるため、設計デザイナーがその家族の世界観を熟知する作業が最重要ポイントとなります。このプラン作成の作業は、可変的であり一定量ではないためコストが明確化できないことが難点です。たとえば、ある家族が「もっと華やかな感じで」といった非常に曖昧な情報のやりとりから、設計デザイナーはその家族が放つ「空気感」を読み取るしかありません。個人の知識や情報を伝達するのが困難なのは、言語によるコミュニケーションが文脈に依存的だからです。そのため、家族がもつ世界観を設計デザイナーが、獲得・共有するには電子メールや電話といったコミュニケーション手段や、表情やしぐさなどの直接対面でのコミュニケーション手段など、時間的コストの確保を考えると自社設計が最良です。
 また、プラン作成作業以外にも、杉厚板による床板や洗面台や流し台などの設備建材にも住宅のオーダーメイド品の思想を繁栄しています。確かに、設備建材の製造段階だけを考えると、人件費や材料費の安い地域で製造された外注品を組み合わせるほうが、いとも簡単にコストを削減できるでしょう。しかし、数万点以上を組み合わせる住宅資材を、どれほどアレンジし組み合わせの作業したとしても所詮、多種多様の家族観を満たすことはできないと考えます。かといって、その家族ごとに一品ものを外注しては高上がりになることを考えると、制作を外注するよりも、内製化することでトータルコストは抑制できるはずです。
 
 住宅をオーダーメイド品としつつも、コストを抑制しながら家族の世界観への対応は自社設計・自社大工にこだわることによって実現可能となるのではないかと考えます。これらによって、山義で提供するどの家も一定の品質レベルを保つことができます。ここに、会津山義の強みが存在すると自負しています。

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会津若松市・西栄町の家・・・階段ホールから子供室の眺め

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