風義ブログBLOG

2020.01.28

一緒に過ごすこと。

こちらのブログでもご紹介してました塗りのお弁当箱、本日修理を終えてわが家に帰ってきました。お疲れ様でした。お直しはこんな風になりまして。ヒビが入った個所に布で補強し、そこに漆で再補強。最後の仕上げは本体部分と違った朱色で厚らってもらいました。「なぜ、違う色にしたの?」なんて聞かれそうなので先にここでお応えしちゃいます。なぜ、同色とせずにお直ししたかというと、「落としてひび割れした事実が忘れ去られてしまうから。」

このお弁当は長女のお弁当箱。思春期最高潮の中学校。未知の学園・教師・友人とすごした3年間。わたしたち親にも解り得ない苦労、隠していた悩み、それはそれは多々あったことでしょう。いいことも悪いこともこのお弁当箱の「お直し」を眺め、長女はもちろん私たちも振り返れればいいよなぁ・・・、なんてそんな考えからお直しをお願いした訳です。だってキレイになおしちゃったら、忘れちゃうのが何だか怖くなっちゃて。

今日は小さなお弁当箱から生まれる物語の裏話でした。

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