風義ブログBLOG

2020.01.31

用途と分類の悩ましい関係。

会津若松市南花畑の家、昨日ですが台所周辺や洗面器の造作家具図についてご家族より承認をいただきました。昨年より右手人差し指でおこなう「ダブルクリック」が出来たり出来なかったりで、作図時間が遅延してまして。職業病でしょうね、そんな状態ではありましたが今回は難なく作業を終えることができました。

ヤマヨシで新居を建築されるどのご家族もそうですが、流し台や洗面台、食品庫や納戸などの収納の仕方や方法のところで苦労されている様子をお聞きします。新居を建てるまでの十数年間、みなさんそれぞれこれらの設備にふれたり・さわったりしているなずなのに。そして今現在もそれらを用いて生活しているわけですが、どうもうまくいかないようですね。

わたしの勝手な分析ではありますが、その理由を2つ下記に表記してみます。

まずひとつ目は、「もの」の寸法やサイズ感の認識不足ではないでしょうか。ものを入手する際に大きさ・長さなど気にして購入することは多くはないなず。マイカーやプレファブ物置などであればこういったことはなくキチンと採寸し、ケースによって何回も測ることでしょう。こうした「もの」の寸法認識は定規やメジャーでめんどうではありますがその都度実測すればいい話、ですよね。

ポイントはふたつ目です。ものの「用途」と「分類」の関係性ではないでしょか。ものの名前がご家族で同じであったとしても「用途」が違う場合、ありますよね。そうすると「分類」も同じことになるケースがあるのではないでしょうか。たとえば、寿司桶。飯台とか飯切りとか呼ぶ地域もあるかとおもいますがここでは寿司桶でいきます。この寿司桶、にぎり寿司やちらし寿司をかざったり運んだりする器としての用途であったり、酢飯をつくったりする調理用器であったりと、小さなお子さんなんかがいらっしゃるご家族なんかであれば、制限ある借家のお台所では収納する場所などありませんが、新居が手に入ったらひな祭りや五月の節句、またはお誕生日会などのイベントで使いたいアイテムのひとつですよね。そうなれば日用品的な扱われ方ではないのでどこに収納しようかと。寿司桶のお手入れも考えちゃうと再悩しますよね。これがイベントづかいでなくて普段使いであればどうでしょう。毎日毎日寿司三昧って話でなく、寿司桶で炊き立ての白米を平らに引き、余分な水分をとってあげることで、お弁当のご飯やおにぎりがひと味もふた味も美味しくなるとすれば日常的なアイテムになるかもしれません。こうなると「用途」と「分類」の関係が変化して置き場所や置き方など違ってくるんですね。

写真は我が家の寿司桶、ちらし寿司で6〜7人用でしょうか40センチ位ある一升用です。新築当時はイベント用にと考えて購入しましたが白米を美味しく食べるために今週からは毎朝普段使いで用いています。

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