風義ブログBLOG

2020.02.22

わたし、だったら。

今日のお仕事はこの住宅模型を用いて行います。最近、喜多方の漆屋さんや大学院のある仙台へプラプラしているだけでなく、ちゃんとお仕事しているところ、このブログでアピールしてやろうか!といった魂胆、が今日のお仕事ではありません。

こうした住宅模型はいったいどのような「役割」を果たしているのか、またどのような「機能」を備えているのか。こうした疑問に応えていく必要がこのブログにおいて必要があるかもしれません。わたしの考えになりますがご紹介してみます。

巷界隈で見聞きするのは、「住宅模型でプレゼンをするとクライアントが喜ぶ」とか、「施工業者間での打ち合わせが具現化する」とか。もちろんそうした役割や機能は備わっていることでしょう。または建築士事務所らしさの演出であったり、建築主のサティスファクションを増幅させることであったり。つまり、住宅模型の役割や機能は住宅模型をみる人びとの見地によって様々だ、ということ。

そうした見地はさまざまだとした場合、じゃあ、私の場合住宅模型に寄せる役割や機能はいったい何なのかというと、ずばり「協働」するためのもの。言い換えれば、互いが同じ土俵でがっぷり4つになれるもの、と言いたい。

家づくりは、ものづくり。

あたりまえだけど「つくる」といった「要求」があって、「求め」があって、それをどうやって反映し得るのか。そしてその「手続き」は、「過程」はどのようにして進めていくのか。またそうして得られた「意味」を類推し近づこうとするのか。

こうした依頼者と設計者・施工者間の協働作業を住宅模型を介することで、私たちが(依頼者と設計者・施工者が)期待する最もらしい生活像・暮らし方に接近しようとする試みでした。

だから住宅模型は設計者の意図や意味を片側から押し当てるのではなく、ものづくりの協働者として交わる機能を備える必要があると私は考えていました。

そのためには建築空間の生活的側面となる「情報」を、住宅模型に投げ入れれば良いか。は、今後の私の課題です。情報は全て明らかにした方が良いのか、そうでは無いのかは現時点で答えは出ません。

いづれにせよ、プレゼンといった発表者的な「押しつけ」にならないよう、意識的にコミュニケーションを進めていかないとなと考えてます。

 

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