風義ブログBLOG

2021.03.28

ハビトゥス

Danner社製のDanner Light Black。私物品です。21年前に東京・新宿で購入しました。写真をみると、ピッカピカです。理由は、高校を卒業し、大学入学までの小休憩中にメンテナンスを長男が施してくれましたのです。

わたしもシーズン後にメンテナンスはしていましたが、ここまで仕上げたことはありませんでした。ちなみに、コバルトブルーの靴紐は息子からのプレゼント。メルカリで探してくれたDanner社製。

Danner Light、5万円前後で購入した記憶があります。ものすごく高くて、何度も何度も「買うかな、どうすっかな〜」って1時間以上、店内をウロチョロしていました。

当時、メンズブランド雑誌のMade in USA特集で出会えた代物。防水性・通気性が高いGORE-TEXとよばれる特殊素材や、職人がひとつひとつ手作りでつくることなども魅力的でした。なかでも、リペアサービスがあること。これで購入へと背中を押されました。品物の保証とか保険よりも、つくり手の考え方・向き合い方に惹かれたのかなって、今考えると。

オールソール交換からミッドソールの修理まで、靴底を外して新しく取り付ける工程、縫製工程など「長く共にいれる」ための設計がなされているのです。

 

 

時が経つにつれて、美しくなってゆくもの。

素材の良さはもちろん、家族との思い出までも輝かせてくれる、こうした「文化的資本」がわたしの住宅観に関係している。と、言えるかもしれません。

 

 

Entry

Category

Archive