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- 2007.07.13
- 風義について
家族のドラマ
先日、石堂町の家『終の棲家』の工事を着工しました。
7月中から解体工事がはじまります。
いつもは何気なく行う解体工事ですが、
今回ふっと、施主様がどんな気持ちでいるのかという思いが
頭をよぎりました。
解体するのは築30年経過した木造住宅です。
引越ししたあとを見ていたら、
どれほどたくさんのドラマがあったのだろうかと
胸が切なくなりました。
使い込んだ流し台や柱の傷・・・
自分の家じゃないのにとってもセンチメンタルな気分です。
でも、これから建てる新しい家で、
施主さまは
これまでの30年間に刻んだ思い出に負けないほど
多くのドラマを刻んでいかれるはずです。
やはり家は、形をつくるのではなく、
想いをつくる作業なんだと思います。
デザインや性能も大切ですが
家族のドラマがある空間をつくりたい。
そう自分自身で再確認した出来事でした。
- 2007.07.10
- 山義塾リポート
『旭町の家』構造見学会
7月7日・8日、
『旭町の家』にて山義塾を行いました。
今回は構造見学ということで、素材の使用方法や職人さんの仕事を見ていただきました。パネル工法等とは違って何層にも手を加えつくる作業は、通常ではなかなか見られない工程だということで、皆さん興味を持ってご覧いただいたようです。
『耐震性のレベルはいくつですか。』
『Q値、C値はいくつですか。』
といったような技術的なご相談から
『県産ひのきでつくる坪単価はいくらですか。』
など予算的なものまで、幅広いご質問がありました。
見学者のご質問内容の中には参考になるご意見も多く、とても感謝しています。
ただひとつ気になったのは、参加者方々の多くが
『正直、構造は見てもわからないから』とおっしゃること。
信頼していただけるのは嬉しいのですが、
躯体の強さや技術は、家の寿命や居心地のよさを
決定づける大事なポイントですから、ぜひもっと知っていただきたい。
インターネットや住宅雑誌など
かつてに比べたら学習の場は沢山あるのですが、
物の良し悪しを見る目を養うためには、
きれいな写真や理論だけでなく
実物を見たり触れたり体感したりすることが絶対必要なんです。
山義塾では今後も本物にふれる時間を定期的につくってまいります。
お客様にとって、きっと有意義な場になるはず。
次回の山義塾は8月下旬予定です。
よろしければご参加ください。
← 工事現場で出た、山義オリジナルひのきの床材。厚さ45ミリもあります。来場者の方にひのきの香りをチョットだけおすそ分けしました。車の芳香剤にまたはお風呂に入れたりご利用ください。
山義で、なぜ45ミリの床板を標準使用にするかはまた次の機会に・・・。
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- 2007.07.05
- 風義について
新居の住人
- 2007.07.02
- 風義について
夜は暗くてOK
最近の日本の家は、とても明るいですよね。
開口部が大きいという意味ではなくて、
照明が多い。明るい。
時間に関係なく、仕事をする働き者の気質が
住まいをそういう風に変えてきたんでしょうか。
でも、自然の摂理にしたがえば、
夕方陽が傾けば空が赤くなり、徐々に影が深くなり、
夜にはすっかり暗くなるものです。
人間だって動物ですから、
カラダは本来そのリズムで動くようにできている。
以前あるお医者様に聞いた話では、
人は、朝日で体を覚まし、
日光を浴びている間働いて、
夕日を見ながら徐々にクールダウンするものなんだ、と。
昔の人はそれが自然だったけれど、
今のように時間に関係なく明るい中で仕事して、
寝る間際にぱっと暗くしても
カラダは休む準備ができないんだ、と。
なるほどと思いましたね。
誰でも経験があると思いますが、
ろうそくの火には安らぎを覚え、
白熱灯のオレンジ色の灯りに和むものです。
障子越しに差し込む日光はやさしいと感じるし、
格子の影に趣を感じる。
夜は、暗くていいんです。
仕事をする部屋には十分な光が必要だとは思いますが、
何もかも1つの蛍光灯でまかなう必要はない。
フロアライトや間接照明をうまく使って
デスクライトで手元を照らすこともできる。
影や光の色を愉しむことをはじめると、
外の思いがけない明るさとか
物の質感や色に敏感になります。
いつもの部屋でも、何となくゆったりした気分になります。
よろしければ今夜あたり、
照明を少し落として試してみてください。
- 2007.06.29
- 風義について
はじめまして。山義です。
はじめまして、会津山義です。
Webサイトも新しくなり、
今後このブログでは
山義の考え方や、
家づくりのアイデア、
職人さんたちの素顔など
様々なことをお伝えしていきたいと思っています。
よろしくお願いします。
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