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- 2021.03.22
UA値≠快適値
今日は、会津山義の標準設備のひとつ「温水パネルヒーター」についてお話ししてみたいと思います。
ヤマヨシの完成見学会やWebサイトにお越しくださったご家族であれば「あれって、なんだろう?」とか「どこかで、見たことある!」とか。
赤色矢印で指し示したものが、「温水パネルヒーター」です。
(温水ヒーターと表記していますが、「放熱器」と読んだほうが、その性能に適合しているかもしれませんね。ブログを書いていて気が付きました。)
放熱器の形状(縦や横、大小など)は、新築プランを計画プロセスにおいて、「わたし」の判断である程度確定してゆきます。また、放熱器は定形型ではありません。
つまり、パッケージエアコンのように「〇〇畳用」とあらかじめ作られたものではなく、その「空間」に配慮してひとつひとつ設計し、製造してゆくのです。
上延の意図を、簡単に書くと、「同じ8畳の室内でも、南側と北側では同条件ではありません。また、ソファーでゆったりする8畳のリビングと、布団でゆったりする8畳の寝室は同条件である必要もありません。」
したがって、パッケージエアコンは、ある部屋では過剰でもあり不足にもなります。そのため、放熱器をその空間の体積や用途を考慮しつつ、ヤマヨシの住宅性能(断熱性能・気密性能)と「にらめっこ」しながら、住宅全体を計画してゆきます。
専門職の知識・技能を使わずにして、造作なく住まい計画を終わらせるのであれば、パッケージエアコン以上のものはありません。
来月(4月)より建築士による「省エネ基準適合義務」がはじまります。それのせいか、「おたくの(ヤマヨシの)UA値はいくつですか?」なんて、問い合わせをいただきますが、性能値=快適値ではありませんのでお気をつけてください。
注文主さん、工務店さん、輻射式放熱器にご興味あればご覧ください。
下記にURL置いときます↓
- 2021.03.19
「らしさ」と「そうあるべき」と。
会津山義は、「住宅模型」を作成してから「設計契約」「請負契約」と進捗してゆきます。
「住宅模型」は、建築家らしさ、を演出する道具ではなく、依頼者と建築士の観点が近づくように、との思いから始まったものです。
では、両者の視点や目線を合わせる必要があるのでしょうか?
なぜ、ペーパープランで契約しないのか?
少し考えてみませんか。
- 2021.03.18
isn’t she lovely ?
現在作図中の会津若松市慶山の家。
こちらも流し台はアイランド型。やっぱり使い勝手が良い、と思うのでしょうね。
「床が汚れるの?」とか「わたし、料理好きじゃないし!」とかおしゃるご家族もいますが、それはそれでOK。良いと思いまーす。
今日からお弁当持ちで通学する末娘。
いつもは7時すぎまで布団に絡みついているのですが、6時ごろからトントンッとわが家の台所でお昼の準備をしてます。
isn’t she wonderful ?
- 2021.03.17
昨日の続き。
下の写真、会津若松市 飯寺北の家 で使用する 「火打土台」と呼ばれる材料です。
会津山義では土台と同じく栗材で火打土台を加工しています。「建築基準法 土台 樹種」とかググって(Google検索)もらえれば栗材の威力が確認できると思います。
お時間あればどうぞ検索してみてください。
引用図:火打土台 株式会社こびき屋 ウェブサイト(http://www.kobiki.co.jp/jiku/jiku-harigarami.html) (2021年3月閲覧)
どうでしたか、検索の結果は?
ね、そうでしょ。栗材だけでも十二分でしたね。
でもね、会津山義では、そこに木炭を塗り込み、「防蟻」「防カビ」「吸/放湿」を担保させるのです。他社さんでは、薬品にドップリと浸かった緑色の木材で家づくりをやっていますが、ここではそういった材は用いりません。
ヤマヨシをベンチマークとしている工務店さんのために、URL、置いときますよ。
- 2021.03.16
アピールべた。
「木の家って、暖かいの?」ってこの手の質問、必ず受けるんです。
すきま風ピューピューって、いつの時代の話してるんじゃい!って思うんだけれども。
しょうがないのかなぁ、誰かにそういったこと注入されているんだろうから。
会津山義では要所要所で、この手の対策してました。
今回は基礎面と土台面のすきま風対策(気密対策)。
まず、基礎上面に「天端リスト」とよばれる、材料を設置します。
詳しくは → 「天端リスト」
ロール状になった気密材を住宅の外周部に設置します。
黒いチューブは車のドアについているものと似ているかな。真ん中が空洞になっていることで、土台材の乾燥による収縮を緩和するねらいです。
会津山義の土台は防蟻・防腐の効果がもっとも有用である栗材。ですが、感想によるネジレやソリもある木材。
こうした木材の良し悪しを加味した施工がなされている会津山義さん、ステキです。
掛矢で、トントンと!
「ピタッ」と組み込まれてゆきます。
施工アピール、好きじゃないのでしていませんが、むしろオタクのようにやっています。
- 2021.03.14
比べる。
湯川村の家、木製玄関扉の取り付けの様子です。
こちらの玄関ドアは、木製です。量産品の性能と二項対で比べられ、それよりも劣品扱いされがち、です。
けれども、2020年新省エネ基準適合品ですし、高気密高断熱に対応するJIS基準最高値を取得しています。環境関心高まる昨今においては、ことに報告するものではないかもしれませんね。かと言って、木の肌触りや、樹齢100年などのキーワードに安座するつくり手も存在するのも事実。
どちらかで議論すれば良い、といったことでもないのです。
下の写真は、そとん壁の施工中の写真です。この外壁も同じく普及型の外壁材と二項対で比べられがちですね。そう考えた方が合理的だし。
みなさんは、いかにして家づくりを考えていましたか?
- 2021.03.11
役割。
下の写真2枚は、自宅で料理をしているわが家の長男です。
夫婦にとってはじめての子供でしたので、市販されている子育てや教育のハウツー本、これまでにどれだけ読んだものか。
そうしたコンテクストに引き込まれやすいわたし。「これは!」とか「おっ〜」と感じたその方法を、五月雨のごとく息子に浴びさせておりました。
いわゆる理想主義を注入した人間を作り上げようとしていたわけです。
こうした独裁的主義な見方、モミモミしてくれたのはママや娘、親や兄弟です。はためからみれば、理想的と映っていたかもしれません。
でも、そんなんことはなくて、いつでも水面下で手探り的に模索していました。こうしたことって他にも思い当たる節が・・・。
会津山義へは、終の住処と題しあらゆる情報を手に、訪れるクライアント。
わたしの子育て観と同じように凝り固まったイデオロギーを、ギューっとマッサージしあげること。それもわたしの役割なのかなって、近頃考えていました。
当事者として自己を見る、簡単ではありませんもんね。
↑小学5年生の頃、の息子。
↑今春から大学生、の息子。
わたしと長女の誕生日の夕食、カレーを作ってくれました。
- 2021.02.25
はなわ町の家
はなわ町の家、基礎工事最終章となりました。遠隔地での作業ではありますが、思いのほか順調です。これもそれも依頼者である、本件ご家族のご協力あっての事です。ありがとうございます。
写真左上、ご覧ください。小高く丸太材が積み重なっていますね。ここ、「はなわ町」は木材のまち。あちらこちらに「林業」や「木材」関係の看板や案内が見られます。そうした町で行われる「ご家族と会津山義」の家づくり。こうした地域環境は、わたしたちに「ここち良い圧力(=期待)」、となることでしょう。
- 2021.02.24
会津若松市 飯寺北の家
写真は、飯寺北の家の構造材積み上げ作業の様子です。大工さんによる「きざみ(作業)」も佳境となりました。つぎは棟上げ式の段取りです。
- 2021.02.02
“learning the ropes”
飯寺北の家、連日工場で木材加工の作業が行われています。写真は墨汁で梁材に木材への加工方法をあらわした「すみつけ」とよばれるものです。会津山義では教科書や参考書にはない「仕事のコツ」をインフォーマル的に学ぶことが少なくありません。
良いか悪いかは別として。