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- 2007.11.10
- 山義標準仕様
LOW-Eペアガラス
最近、気がつきました。
窓ガラスの断熱性能を現すステッカーが変わったんですね〜。
山義の標準仕様でありますLow-Eガラスとはなんでしょうか?
Low-Eガラスとは板ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングしたもので、このLow-E膜が遠赤外線の反射率を高めています。このため、Low-Eガラスを複層ガラスに使用することで、放射による熱伝達を低減し、高断熱性能を実現させます。外観からみますとガラスに色が付いているようですがそういう訳ではなく、Low-E膜の回数によって色が変化するそうです。私はグリーン色の旭硝子社製のものを好んで使用しています。
旭硝子社製http://www.agc.co.jp/company/01.htmlのものは性能はもちろんですが室内からのヌケ(景色が良く見える)がとてもきれいなんですよね〜。しかし、たとえLow-Eガラスと言っても普通ガラスより性能がイイということであって壁の性能と比べますと断熱材の入っていない外壁と同等の断熱性能なのです。(断熱ガラスという表現が間違っているかも?しれませんね。)
ですから冬季対策としてはカーテンや建具、夏季対策としてはすだれやルバーなどの効果がほしいところです。また、方角(東西南北)によっては室内or室外のどちらかにLow−Eを採用することにより効果はずいぶん違いますよ。
Low-EとはLow Emissivityの略で低放射を意味します。
- 2007.11.06
- 山義塾リポート
山義塾〜断熱材工場見学その2〜
工場見学です。
原料には天然木質素材を主原料としたダンボールをリサイクルして使用しています。
木質素材(ダンボール)は木の家との愛称もGOOD。
ベルトコンベアのような装置で粉砕装置に運ばれホッパーの中でほう素系薬品と調合されます。ほう素が防燃、防虫、防カビ機能を手助けしてくれるそうです。
薬品というとなんだか抵抗ありますが、人畜無害ということだからさらにGOOD。
粉砕して繊維化されたものが正味15キログラムの袋詰めで出荷されるようです。出荷前には検品を行います。
昨日もTVで建築建材偽装事件がやってました。最近、なんなんでしょうね。
雑誌やインターネットなどによって情報を収集はできてもその情報が‘本物か‘は確かめる必要があるかもしれませんね。特に家となればなおさらのこと。(山義塾の根っこの部分です。)
次回完結です〜。
- 2007.11.05
- 山義塾リポート
山義塾〜断熱材工場見学その1〜
AM9:00に山義を出発。
休憩を取りながら無事到着しました。
工場ではエコライフさん
http://www.ecolife-ht.co.jp/の従業員の方が笑顔でおえしてくれました。
エコライフ社長の相馬さん。儲かってそ〜な感じです。(笑)
会社を立ち上げた頃の話から始まり最近の活動内容聞きました。
平成19年に行われたユニバーサルデザインではなんと最優秀賞である『県知事賞』を。
うらやましいです〜。
わが国の建築用断熱材の歴史から現在の原油高による生産コストの説明を資料をいただき勉強しました。セルロースファイバーの歴史は1978〜だそうです。まずまずの実績ですね。
セルロースファイバーの性能の紹介では、、、
■断熱性
■防音性
■耐火性
■防カビ性
■耐水性
の説明がありました。
実験ではセルロースファイバーを燃やしてみたり、チカン防止用のベル(爆音!)で防音性を体感しました。
工場見学に続く。
- 2007.10.30
- 風義について
地盤改良工事
『根曲がり梁』〜会津中央の家〜地盤改良工事の様子です。
先日おこなわれた地盤調査の結果が思わしくなく改良工事の実施に。
杭の位置と高などを図面作成。お願いした位置になっているか確認に。
使用するセメントの量は10トン程度で2日間の工事で完了の予定。
山義でお願いしているの基礎工事業者さんの話によると小学生の頃(40年位前)現場周辺は田んぼだったらしくよくドジョウとりをして遊んでいたとか(笑)
義務化となった地質調査。
会津は全般的に軟弱地盤が多いのではないかと思われます。建築ご予算にはぜひ地盤改良工事費用を見込んで資金計画をなされたほうがイイかもしれません。思わぬ出費ですものね。
- 2007.10.26
- 風義について
『junzo yoshimura』その3
なぜ、こんな感覚を受けるのか?
あれから1週間。あの感覚は記憶に生々しく残る…
建築のもつ力、包容力を感じるとは裏腹に興奮したあの時。段々整理ができました。それは奇抜なデザインなどではなく『そっとした美しさ』さりげない美しさが感覚を揺さぶるのでしょう。
山を染める紅葉。月明かり、沈む夕日、流れる小川、雪や薪の炎…
その時気が付かないものでも、あとで美しいと気づく風景ってありますよね。
山荘の美しさはトビッキリの美しさの逆説なのではないでしょうか。
ここに、吉村建築の魅力があるのでは。奇抜な造形はなく、手に入りにくい材料は使わずに当たり前につくる。その空間でどのような生活を楽しむのか想像力を膨らましたときパッと見、個性的とはいえないデザインにゆるぎない意思と圧倒的な個性を感じたんだと思います。朝起きてから寝るまで寒さや暑さも自然の恵みと感じさせる深さがあるのでは。
日々の暮らしを喜びや愉しみを何気なく感じさせかつ緊張させないここに吉村順三の建築の魅力があるのかもしれません。(ちなみに参加者の内半分は素人の方々が。また、6割は女性。)本質に相応したものを創るとすれば、建築は特別でわざとらしいものであってはならないのでしょうね。
自身、まだまだです。
アトリエの様子です。
- 2007.10.25
- 風義について
『junzo yoshimura』その2
前日の軽井沢とはまったく違った表情です。
天気もイイし。(よかった。よかった。)
ちょっと遅めの朝食。
子どもたちとも遊ぶ時間ができました。
建築ワークショップはPM1:00から。
藤森氏(建築家)+馬場氏(建築情報システム研究所代表)のゲストトーク後吉村建築の参拝。樹々の間から、陽だまりがこぼれる感じがイメージを増幅させるのか、考えていた感覚をアッサリと超えてる。
なぜ、こんな感覚を受けるのか?
私には『吉村建築』を理解する知識も体験もまだ不足しているのだが。
もっと奇妙なことがある。山荘や暖炉、景色もすべてがはじめてなのに身近に感じていた感触。懐かしい感じさえします。(建築雑誌で見入っていましたが、でもでも。)
- 2007.10.20
- 風義について
『junzo yoshimura』その1
軽井沢に来ました。
あす、吉村順三氏設計アトリエ山荘を参拝(笑)に参ります。
旧軽井沢に建つ脇田美術館。館に隣接する脇田和のアトリエ山荘は、日本モダニズム建築の最盛期1970年に脇田和の友人である吉村順三氏の設計により建てられました。http://www.wakita-museum.com/event/work_vol4/index.html
霧があるから、軽井沢は美しい。
幻想的で、
どこかしらミステリアス・・・・。
意思を持っているかのように
変幻自在な霧は
軽井沢の風景に良く似合う。
と地元の雑誌にありました軽井沢の霧には正直、動揺しました。
(だって、霧で運転できないんですもの。)
霧とは大気が低下することによって、空気中に含まれた水分が凝固する現象のこと。視界が1キロメートル未満のものが霧で、それ以上のものが靄(モヤ)と定義されている。軽井沢での霧の発生率は年間100日を越えるというから、いかに軽井沢に霧が多いかよくわかります。
霧はそういった科学的側面だけで割り切れなく幻想的な気分を運んでくれる。一度通った道が見知らぬ道えと様変わりする不安感。一種の恐怖感にも似た感覚が数多くのミステリー小説を生んだのだろう。
年代は色々でも、霧に包まれた軽井沢の風景は、いつも変わらぬミステリアスな謎包みこんだまま、気まぐれに現れては、消えていく。
しかし、我々が創るものは霧のように現れては消えていくようなものではあってならい。そう、吉村建築のように佇む建築を遺していきたいものですね。
- 2007.10.19
- 風義について
風義について
風義ブログとありますが、
さて、風義(フウギ)とはいかなるものか・・・。
かつて会津藩の家訓(カキン)にも掲げられたこの言葉は、
‘道理を通し、信義を重んずること‘
を意味します。会津の風土は、純粋で頑な会津の人たちの精神が培ってきたのです。
『風義』はまさに、会津の文化そのものだと思います。私たちは住まいづくりの中に、常に新しい感性を取り入れながらも、会津人の精神を伝えることを忘れていません。いつの時代も本物だけは行き続けると信じているからです。
半紙一枚に書かれた『風義』の文字。大デザイナーさんに頂いて4年になりました。
『風義』とはいかなるものなのか・・・。
『風義』とは尊いもの。
『風義』とは信じるもの。
『風義』とは苦しいもの。
『風義』とは・・・。
『風義』をある人は’お化け’といい、ある人は’難解’だと。
私自身、『風義』に出会ったころは’カッコイイね’ってな感じでおりましたが月日が経つたびに思いは変わり会津の’風土・文化’を意識し始め進むものの、次第にそれがやがて肩荷になり’消してしまい’こともありました。
『専務のご苦労もお察しいたします。でも本当に無駄ではないと感じますよ将来の為には・・投資と考えれば風義・・ですよねやっぱり。
道理を通す・・・家はこうあるべき という姿勢が50。
信義を重んずる・・・施主様の気持ち、思いを聞き入れ、それを道理に元づきしっかりと形づくるが50。
それで100の会津山義。いまさら精神論のようなことを申し上げるわけではないのですが、
このバランスが崩れなければ、大丈夫なのではないかとあらためて感じます。
とりとめのない話しですみませんでした。』
お恥ずかしい話ですが、半紙に書かれた『風義』のたった2文字がこんなにも心の支えになるのかとは当時、夢にすら思いませんでした。
私どもが創るものは家です。
家は『資産』です。
お客様の資産でもあり、われわれの資産でもあります。
資産を増やすにはどうするか。負債を作らないためにもどうするか。
私は毎日考えています。毎日反省もしております。
これからもずっとずっと続くことでしょう。
『風義』はこんな迷える私の心をスッキリとさせる魔法の言葉かもしれません・・・。
- 2007.10.18
- 風義について
終の棲家〜上棟式〜
石堂町の家『終の棲家』上棟式を迎えました。
式はPM5:00から。
お客様からの要望で’お餅をまこう−!’ということだったのですが、小さなお子さんがどこからとなく集まりました。(笑)こういうのって楽しいですもんね。
(当日は寒かったですよね〜。)
老後の二人暮らしに丁度イイサイズで、『旭町の家』と同様な仕様になる予定。
評判がイイので山義の標準化になるか?検討中。(笑)
工事が順調に進めば11月にセルロースファイバー断熱施工がご覧になれるかと思います。
施工がとても丁寧なエコライフ株式会社さん。http://www.ecolife-ht.co.jp/index.html
今後も風義ブログで家つくりの『?』を丁寧に紹介できればと思いま〜す。
- 2007.10.13
- 風義について
『根曲がり梁の家』スタート
『根曲がり梁』が特徴となりそうな〜会津中央の家〜の地鎮祭が行われました。
お施主様との共同作業のスタートです。
地鎮祭とは、工事着手の前に行う
「安全を祈願する儀式」のことです。
この「安全」のことを詳しく言うと、
1.土地の神様や工事の守護神を祀る(まつる)こと
2.敷地(土地)の汚れを清めること
3.工事の無事進行
4.永遠の加護を祈願する
これらのことを願う儀式です。
お供え物はお客様にご用意いただくものが
魚1尾 (出世魚ならさらにgood)
果物 3品(バナナ・りんごみかんetc)
野菜 3品(ゴボウ・人参・大根・白菜etc)
お神酒 (日本酒1升)
グラスコップ
洗米・塩 (各1合)
昆布 (1袋)
するめ
玉串料 (1万円位)
山義で用意するものは
笹竹 (4本)
注連縄
砂 (バケツ3杯程度)
スコップ (又は鎌・鍬・鋤)
って感じです。
毎回感じますが祝詞で初心に帰ります。
普段、元気のイイお子さんたちもお神酒をいただきチョッピリ緊張!
(今日の事。忘れないでほしいな〜。)
今回も、地鎮祭終了後に
地盤調査も、合わせて実施しました。
大事な部分でもあったのでお施主さんに時間をいただき
一緒に作業を確認しました。
結果報告は数日後です。
工事も、住んでもなお永遠に安全であるための基本の調査。
地鎮祭にでまた新たなエネルギーを感じて、お客様と共に家づくりに取り組めそうです。
気持ちがさらに引き締まりました。
*来春完成予定です。