風義ブログBLOG

カテゴリー:風義について

2007.10.25
風義について

『junzo yoshimura』その2

前日の軽井沢とはまったく違った表情です。
天気もイイし。(よかった。よかった。)
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ちょっと遅めの朝食。
子どもたちとも遊ぶ時間ができました。
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建築ワークショップはPM1:00から。
藤森氏(建築家)+馬場氏(建築情報システム研究所代表)のゲストトーク後吉村建築の参拝。樹々の間から、陽だまりがこぼれる感じがイメージを増幅させるのか、考えていた感覚をアッサリと超えてる。
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なぜ、こんな感覚を受けるのか?
私には『吉村建築』を理解する知識も体験もまだ不足しているのだが。
もっと奇妙なことがある。山荘や暖炉、景色もすべてがはじめてなのに身近に感じていた感触。懐かしい感じさえします。(建築雑誌で見入っていましたが、でもでも。)

2007.10.20
風義について

『junzo yoshimura』その1

軽井沢に来ました。
あす、吉村順三氏設計アトリエ山荘を参拝(笑)に参ります。
旧軽井沢に建つ脇田美術館。館に隣接する脇田和のアトリエ山荘は、日本モダニズム建築の最盛期1970年に脇田和の友人である吉村順三氏の設計により建てられました。http://www.wakita-museum.com/event/work_vol4/index.html
霧があるから、軽井沢は美しい。
幻想的で、
どこかしらミステリアス・・・・。
意思を持っているかのように
変幻自在な霧は
軽井沢の風景に良く似合う。
と地元の雑誌にありました軽井沢の霧には正直、動揺しました。
(だって、霧で運転できないんですもの。)
霧とは大気が低下することによって、空気中に含まれた水分が凝固する現象のこと。視界が1キロメートル未満のものが霧で、それ以上のものが靄(モヤ)と定義されている。軽井沢での霧の発生率は年間100日を越えるというから、いかに軽井沢に霧が多いかよくわかります。
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霧はそういった科学的側面だけで割り切れなく幻想的な気分を運んでくれる。一度通った道が見知らぬ道えと様変わりする不安感。一種の恐怖感にも似た感覚が数多くのミステリー小説を生んだのだろう。
年代は色々でも、霧に包まれた軽井沢の風景は、いつも変わらぬミステリアスな謎包みこんだまま、気まぐれに現れては、消えていく。
しかし、我々が創るものは霧のように現れては消えていくようなものではあってならい。そう、吉村建築のように佇む建築を遺していきたいものですね。
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2007.10.19
風義について

風義について

風義ブログとありますが、
さて、風義(フウギ)とはいかなるものか・・・。
かつて会津藩の家訓(カキン)にも掲げられたこの言葉は、
道理を通し、信義を重んずること
を意味します。会津の風土は、純粋で頑な会津の人たちの精神が培ってきたのです。
『風義』はまさに、会津の文化そのものだと思います。私たちは住まいづくりの中に、常に新しい感性を取り入れながらも、会津人の精神を伝えることを忘れていません。いつの時代も本物だけは行き続けると信じているからです。
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半紙一枚に書かれた『風義』の文字。大デザイナーさんに頂いて4年になりました。
『風義』とはいかなるものなのか・・・。
『風義』とは尊いもの。
『風義』とは信じるもの。
『風義』とは苦しいもの。
『風義』とは・・・。

『風義』をある人は’お化け’といい、ある人は’難解’だと。
私自身、『風義』に出会ったころは’カッコイイね’ってな感じでおりましたが月日が経つたびに思いは変わり会津の’風土・文化’を意識し始め進むものの、次第にそれがやがて肩荷になり’消してしまい’こともありました。
『専務のご苦労もお察しいたします。でも本当に無駄ではないと感じますよ将来の為には・・投資と考えれば風義・・ですよねやっぱり。
道理を通す・・・家はこうあるべき という姿勢が50。
信義を重んずる・・・施主様の気持ち、思いを聞き入れ、それを道理に元づきしっかりと形づくるが50。
それで100の会津山義。
いまさら精神論のようなことを申し上げるわけではないのですが、
このバランスが崩れなければ、大丈夫なのではないかとあらためて感じます。
とりとめのない話しですみませんでした。』
お恥ずかしい話ですが、半紙に書かれた『風義』のたった2文字がこんなにも心の支えになるのかとは当時、夢にすら思いませんでした。
私どもが創るものは家です。
家は『資産』です。
お客様の資産でもあり、われわれの資産でもあります。
資産を増やすにはどうするか。負債を作らないためにもどうするか。
私は毎日考えています。毎日反省もしております。
これからもずっとずっと続くことでしょう。
『風義』はこんな迷える私の心をスッキリとさせる魔法の言葉かもしれません・・・。

2007.10.18
風義について

終の棲家〜上棟式〜

石堂町の家『終の棲家』上棟式を迎えました。
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式はPM5:00から。
お客様からの要望で’お餅をまこう−!’ということだったのですが、小さなお子さんがどこからとなく集まりました。(笑)こういうのって楽しいですもんね。
(当日は寒かったですよね〜。)
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老後の二人暮らしに丁度イイサイズで、『旭町の家』と同様な仕様になる予定。
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評判がイイので山義の標準化になるか?検討中。(笑)
工事が順調に進めば11月にセルロースファイバー断熱施工がご覧になれるかと思います。
施工がとても丁寧なエコライフ株式会社さん。http://www.ecolife-ht.co.jp/index.html
今後も風義ブログで家つくりの『?』を丁寧に紹介できればと思いま〜す。

2007.10.13
風義について

『根曲がり梁の家』スタート

『根曲がり梁』が特徴となりそうな〜会津中央の家〜の地鎮祭が行われました。
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お施主様との共同作業のスタートです。
地鎮祭とは、工事着手の前に行う
「安全を祈願する儀式」のことです。
この「安全」のことを詳しく言うと、
1.土地の神様や工事の守護神を祀る(まつる)こと
2.敷地(土地)の汚れを清めること
3.工事の無事進行
4.永遠の加護を祈願する
これらのことを願う儀式です。
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お供え物はお客様にご用意いただくものが
魚1尾  (出世魚ならさらにgood)
果物    3品(バナナ・りんごみかんetc)
野菜    3品(ゴボウ・人参・大根・白菜etc)
お神酒  (日本酒1升)
グラスコップ
洗米・塩 (各1合)
昆布   (1袋)
するめ
玉串料  (1万円位)
     
山義で用意するものは
笹竹   (4本)
注連縄
砂    (バケツ3杯程度)
スコップ  (又は鎌・鍬・鋤)
               って感じです。      
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毎回感じますが祝詞で初心に帰ります。
普段、元気のイイお子さんたちもお神酒をいただきチョッピリ緊張!
(今日の事。忘れないでほしいな〜。)
 
今回も、地鎮祭終了後に
地盤調査も、合わせて実施しました。
大事な部分でもあったのでお施主さんに時間をいただき
一緒に作業を確認しました。
結果報告は数日後です。
工事も、住んでもなお永遠に安全であるための基本の調査。
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地鎮祭にでまた新たなエネルギーを感じて、お客様と共に家づくりに取り組めそうです。
気持ちがさらに引き締まりました。
*来春完成予定です。

2007.10.09
風義について

1400枚〜そのまんま天井〜

『終の棲家〜石堂町の家〜』の現場です。
先月の完成見学会が行われた『旭町の家』で好評でした屋根裏。
屋根の板がそのまま天井材として写る感じが不思議だったんじゃないかな〜と。
では、どのような工程で出来上がるのか一緒に見てみましょ−。
風義ブログで幾度となく登場した45ミリの厚板。
厚い板のカットは現場でおこなっているようです。
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厚板は乾燥してはいますが、現場の過酷な環境ではさらに収縮の恐れが・・・。住宅の温熱性能値をUPさせるにはこのスキマを減らす作業が要。写真のチューブは木材の収縮に答える役目をします。車のドアのパッキンと同じ理屈ですね。
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またまた何か細工をしているようです。
45ミリ厚板の加工名は本実(ホンザネ)加工と言うもので凹凸があり合体するのですが、
やはり木材なので収縮します。収縮によるスキマを解決するのにその収縮に合ったパッキンをチョイスするのが山義の技術でもありますよね。
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この厚板がそのまんま仕上げとなります。
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若い大工さんも大健闘〜。
施工も順調。上棟式までさらに気を引き締めて行きましょ−。

2007.10.02
風義について

子どもの運動会

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今年の冠は家内と共同作業。
毎年、この時期になると冠の製作で家内にアオラレルのだが、息子が言うには今年は幼稚園からクレーム(笑)があったらしくシンプルにまとめてみました。(豪華絢爛の装飾はご遠慮下さいと・・・。泣)
友達とのイザコザを注意したら楽しみにしていたお弁当の時間に息子が行方不明に!園庭や園外を探すも見つからずまさかと思い自宅に行ってみると居ました。何事もなかったかのようにヨーグルトを食べていました。腹は減っていたのでしょうね。(笑)まったく、生意気な息子です。(これもイイ思い出かも)
遅くなったお弁当の時間でしたが、みんな喜んで食べました。
ご飯を食べた後は山義の事務所へ。やっぱり仕事が頭から離れない。
整理して段取りをたてないと・・・。
まず、9月に行った『一箕町八幡の家』と『旭町の家』の来場者のフォローを行いたいが今ひとつ進まない。なかなかお礼が出来ないでいる状態。(分身がほしい〜よ〜。)それとは別に運動会翌日は山義初デビューとなる中道り地方のは設計契約の最終確認がある。
イイ意味で緊張はしている。
また、来春着工の設計2軒のプレゼンも迫っている。来週は『石堂町の家』の上棟式、『会津中央の家』の地鎮祭、東京営業研修やデザイナーさんとの会議も予定。見学会参加者のお客様にディナーのお誘いも。いよいよ来年着工予定の『山義の家』の基本案はお恥ずかしいですがいまだ決まらず・・・。(建主の気持ちがよ〜くわかりますね。)
でも、欲張らず段取りしていきたい、優秀?なスタッフも揃ったので(笑)
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息子や娘の姿も数日振りに見かけた運動会も、いい息抜きになった。
友達と楽しそうにはしゃいでいる姿が見れて・・・。(友達は大切にね。)

2007.10.01
山義塾リポート, 風義について

県産ひのきの家。

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先週末の完成見学会は‘会津まつり‘とぶつかっちゃって
『集客は難しいかな〜。』と思いましたが、
なんということでしょ〜。最高記録を更新しちゃいました。
みなさん、ありがとうございました。
一箕町八幡の家でも言いましたが
若い世代でもイイものをほしい人は沢山いるな〜と再確認。
またまた自身の力になりました。
設計は、『心地よさ』を大切に考えました。
たとえば・・・
       帰宅し玄関から居間に入ったとき。
       疲れた体を癒す浴室。
       家族と共に食事する食卓。
                            などなど・・。
ほっと心が落ち着く空間の心地よさを演出してくれる素材やカラーを奥様とセレクト。
(センスある奥様。恐るべし!!)
IMG_0254.jpgまた、平面・立面のつながりを持たせるために‘斜めの線‘を大切に。温熱環境の計算を行い開口部を考慮し、セルロースファイバー断熱やセントラルヒーティングなど設備や評判のイイテーブルや家具などの造作家具も『心地よさ』を楽しむ山義流のやり方です。
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無垢材(床・建具)のお手入れ方法が気になる方が多いようでしたので
年度末の山義塾では『自然素材のメンテナンス』を考えてみますか。
詳しくは お知らせNEWS http://www.aizu-yamayoshi.com/news/index.htmlにて。
(当日は十分なご説明が出来ずご不満の方もいらっしゃったかと思います
がお時間頂ければ丁寧なご説明が可能です。お気軽にお問い合わせください。)

2007.09.21
風義について

土間のある家

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数ヶ月ぶりにお邪魔しました‘土間のある家‘。
2008年版の『ふくしま家づくりの本』の掲載のお願いに参りました。
 
大きな青森ヒバの玄関引戸を開け、土間を通りダイニングに通されると
外気との体感温度差にびっくり!
『ひんやりして土蔵の中みたいでしょ〜。』
奥様がにこにこしておっしゃるのですけど、
・・・ん?そのフレーズ、どこかで・・・。 
そういえば、先日ホームページの取材にご協力いただいた
あるお宅のご主人も仰っていたんです。(こちらのお宅です >>)
山義のOB宅のお客様が口を揃える、この快適な室内環境は
やっぱりセルロースファイバーのおかげですね。
今日のお天気だとなおさら断熱材による湿度調整の効果がハッキリと判ります!
 
でも、この涼しさは、住宅の性能のおかげだけではなさそうです。
もしやと思い、再び外に出てあたりを見ると・・・
やっぱりありました。すだれです。
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夏の終日日射量(日射量を一日分合算した熱量をいう)は、
水平面>東、西面>南面(>北面)です。
すだれは、朝、夕の強い日射量のある東・西面に有効で、
屋外に設けるとさらにGood。
住む人のちょっとした工夫ひとつで日射熱による冷房の負担を減じる好例です。
温熱環境はもちろんですが、室内から見るすだれのシルエットもステキです。
そのリズム感が涼感をさらに増幅しているのかもしれませんね。
季節が終われば取り外しも簡単。古人の知恵はすばらしいですね。
 
 
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ちなみに、奥に見える照明は、京都俵屋さんで見て採用したPoul Henningsen。
良質なクラフツマンシップのみが生み出す気品がありますよね。
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帰りに家庭菜園の野菜をいただきました。
いつも、本当にご馳走様です!
 
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2007.09.13
風義について

1400枚〜嫁入り前〜

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先日のブログの続きです。
床板加工の様子をご紹介します。
 
以前お話しましたが、1寸5分(45ミリ)はとても応用が利く寸法で、
タルキやネタ、スジカイなどの下地材やカモイなどの化粧材まで
幅広く使用用途があります。
乾燥を終えた材をモルダーという加工機に入れます。
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『西』と描いてある部分に刃物が付いていて木材を削ります。
刃物は合計で8つだそうです。
オレンジ色は木材を次の刃物に送るローラーです。
(何で西?なの・・・。)
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最終的に床板の断面で出てきました。
この加工機は一日で100坪位加工が出来るそうです。
『優等生だぞ〜。』と棟梁。
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一般的にはモルダー仕上げで終わらせちゃいますが、
さらにもう一手間を加えて、
超仕上げ(「チョウシアゲ」とよみます。カンナかけのことですね。)に入れます。
これによりきめ細かな肌触りになるんですよね。
(職人魂を垣間見た好意。棟梁ステキ。)
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嫁入り前の床板。大切にしてね。
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